単線型・複線型学校教育制度

出典: Jinkawiki

【単線型・複線型学校教育制度】 初等教育から中等、高等教育までの学校体系が、一本に貫かれ、全ての国民が機会を均等にして、各自の能力に応じて、各段階の教育を受けるように開放されている学校体系の形態を、単線型学校教育という。いわゆる六・三制はこの型である。これに対して、上層階級の子どもに対するものと、一般大衆の子どもに対するものとによって、別系統の学校が用意されているような学校休系を複線型学校教育という。西欧諸国には、今なおこの伝統が強く、戦前の日本の学校体系は、この型であった。六・三制は小学校六年、中学校三年よりなる義務教育制度を指す。日本の学制では、この上に三年の高等学校、それに四年の大学をおいて六・三・三・四制という単線型の学校系統を形成している。なお、六・三制という場合は、その教育内容、方法をも含めて呼ぶことがある。この六・三制はアメリカの学校教育制度に準ずるものであったが、現在、アメリカの学校系統には、他に六・二制、六・四制、八・四制などが存在する。日本の六・三制学校制度に関しては、昭和26年の政令改正諮問委員会の教育制度改革に関する答申以来、画一制の打破、社会の要求に応ずるなどの理由で、六・三制の手直しが提唱されてきた。

参考文献    「要説 教育制度」 三訂版 森秀夫 Webサイト   http://kiyouikunokihon.2-d.jp/folder/08.html

投稿者 Ericsson


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成