印刷術
出典: Jinkawiki
印刷術の歴史
近代印刷術の祖といわれるのがドイツの金細工師ヨハネス・グーテンベルクで、1450年頃、活字の開発とそれを使った活版印刷術を発明し、出回った数多くの書物が、人々の知識欲を満たし情報を広めたことが、ヨーロッパにおける文芸復興(ルネッサンス)、宗教改革、近世社会の到来に大きく貢献した。中国、朝鮮、日本といった東洋では、木版印刷の隆盛が長く続いた。活版印刷がずっと途絶えていたのとは対照的に、ヨーロッパでは中世以降つい最近まで、500年もの間、グーテンベルグの活版印刷術は印刷技術史の主座にあり続けてきた。世界の印刷産業をリードしてきた大発明であったといっても過言ではない。
活版印刷とは
日本には16世紀に伝わっていたが、1869(明治2)年に本木昌造が長崎市に活版伝習所を開いたことを機に盛んになった。オフセット印刷技術の発達などにより、活字を使った印刷は1980年代ほぼ姿を消した。 凸版式印刷の一種で,活字で組んだ版(活版)を用いるものをいう。それ以前の印刷版が木版のように1枚の板につくられたものであって,文字の抜き差しがむずかしかったのに対して,文字の組替えが自在にできるところから〈生きた版〉という意味で活版と名づけられた。J.グーテンベルクの発明以来,文字印刷の主流として,また印刷の主流として利用されてきたが,鉛合金の活字を使用するため工場衛生上に問題があること,版が重く印刷機の構造もがんじょうでなければならず,取扱いも不便,スピードも出ない(とくに組版においては,和文の活字の場合コンピューターと結びつけて自動化しても毎分120本くらいを組むのが限度である)こと,そしてこの分野における若年労働者の不足もあって,写真植字法の進歩とともにその地位を譲りつつある。
引用
http://www.jfpi.or.jp/printpia/part2_03-04.html
http://kotobank.jp/word/活版印刷-45351
nm