厚生省
出典: Jinkawiki
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厚生省とは
厚生省とは、1938年1月11日に設置された医療・保険・社会保障などを所管する行政機関である。2001年1月に労働省と統合され、厚生労働省となった。
厚生省の「厚生」という語は、「書経」にある「正徳利用厚生」という語に由来している。なお、「厚生」とは「衣食を十分にし、飢餓や寒さに困らない」という意味である。
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誕生の経緯と活動
1900年代前半、劣悪な労働環境、長時間労働による体力・免疫力の低下、不衛生な環境などが原因で女性労働者の間で結核が蔓延した。病気を理由に解雇された女工たちは多くの場合、職を転々としながら都市で生活するか帰郷するが、いずれの場合も治療を受けることはできず、彼女らを感染源に農村や都市にも結核が広まったため、結核による死亡者が続出した。この事態に対し、衛生省の設置が提案されたが、内務省当局は「衛生行政だけでなく社会政策的施策をより重視する」と主張したのに対し、陸軍省は衛生行政と体力強化政策を中心とすることを主張し、双方の意見がぶつかったために衛生省設置には至らなかった。そこで、政府は両省の折衷案として、国民の体位の向上と社会政策による国民生活の安定、および公衆衛生水準の維持向上を目的として、厚生省を設置した。
通院可能な範囲に医療機関がないため医療を受けられない農村、いわゆる無医村への対策として、日本医療団との連携によって国民体力の向上を図るなど、社会福祉や社会保障、公衆衛生の向上・推進を中心に、国民の生活をよりよくするための活動を行った。
ハンドル名:アリンコ