原子力発電所16

出典: Jinkawiki

目次

⒈概要

ウランやプルトニウムが核分裂反応をする際に発生する大量の熱で水を沸騰させて蒸気を作り、その蒸気を、発電機につながった巨大な羽根車(タービン)に吹き付けて発電機を回すという発電所である。間接蒸気力発電であり、タービンを回して電気を起こす発電所。核燃料を使用して電気を起こすことから、核発電所ともいう。


⒉メリットとデメリット

メリットはコストが安いことだ。大量の電気を生み出すことができる。燃料を一度補充すると約1年は交換の必要がないということもある。また、地球温暖化の原因である二酸化炭素、大気汚染の原因である窒素酸化物や硫化物硫黄などの有害物質を排出しない。燃料の供給が安定する、技術力のアピールになる、といったことも挙げられる。 デメリットは、事故が発生した時の賠償金や補償金、使用済み核燃料の処理費用なども含めて考えると、コストは高いという意見もある。また、通常発電中は環境汚染は少ないが、事故が起きた時には大気中に大量の放射能を放出することになり、大気だけでなく、土壌や海洋が広範囲にわたって汚染される恐れがある。他に、危険性が極めて高いこと、津波の被害、平気に転用できる可能性がある、などといったことも挙げられる。


⒊日本にある原子力発電所

東北電力の女川原子力発電所、東京電力の柏崎刈羽原子力発電所、福島第一・第二原子力発電所、日本原子力発電の東海第二発電所、敦賀発電所、関西電力の大飯発電所、美浜発電所、高浜発電所、中国電力の島根原子力発電所など、17つの発電所がある。


⒋参考文献

日本原子力技術協会 [1] 原子力発電所 [2] みんなの自然エネルギー [3] 山川出版社 現代社会用語集改訂版


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