原子力発電6
出典: Jinkawiki
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原子力発電の仕組み
核分裂のエネルギー、つまり原爆と同じ原理を利用して電気を生み出す。 簡単に言うと、丈夫なお釜(原子炉)の中でウランなどを核分散させ、その時に発生する大量の熱で水を沸騰させて蒸気をつくり、その蒸気を発電機につながった巨大な羽根車(タービン)に吹き付けて発電機を廻す仕組みになっている。いわゆる、間接蒸気力発電である。
原子力発電からみた火力・水力発電との違い
蒸気を作るのに、石炭、石油、ガスなどを燃やすのが火力発電との違い。 蒸気を使わずに、ダムから落下する水の力でタービンを廻すのが水力発電との違い。
原子力発電の割合
「エネルギー白書2010」によると原子力発電電力量は日本の総発電電力量の29.2%を占める。 また、水力は8.1%。火力は石炭、LNG、石油等により発電しているから、61.7%。 日本の原子力発電電力量は約3割を占めている。 他に、日本の原子炉の数は2010年当時で、54基ある。この数字は世界で第3位だ。1位はアメリカの104基、2位はフランスの59基、4位はロシアの31基、5位は韓国の20基となっている。
原子力発電の利点
●安定した電力供給が可能 ●発電時に 地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を排出しない ●使用する燃料が極端に少なくて済む ●燃料の中東依存度を減らすことが出来る ●核燃料サイクル等によるウラン238の有効利用や海水からのウラン採取が実現すれば、燃料は非常に豊富 ●経済性が高い ●再処理により準国産エネルギーを実現できる ●技術力があることがアピールできる ●酸素を必要としない
原子力発電の問題点
●重大事故は周辺環境に多大な被害を与え、その影響は地球規模に及ぶ ●毒性が強く、放射性物質である核廃棄物を作り出す ●高レベル放射性廃棄物の最終処分地が決定していない ●地殻中のウラン235のみの利用を考えた場合、資源がそれほど豊富なわけではない ●ウラン資源の可採埋蔵量に由来する資源枯渇問題 ●軍事転用の制約に関わる国際社会への配慮 ●起動停止の所要時間が長い(通常停止) ●炉の特性上、通常は負荷追従運転を行わない ●火力発電所と比べ、施設建設に多大なコストがかかる ●地質学的側面から、立地場所が限定される ●電気利用者・電力会社と施設周辺に住む住民との利益・不利益が相応でない可能性がある ●発電施設および核廃棄物へのテロの危険 ●将来の原子力発電を担ってくれる若手技術者が減少傾向にある ●原子力発電所の新規建設数が減少していることからメーカーの原子力部門における技術の継承が困難となってきている
この中でも、東日本大震災が起こる前から特に問題になっているのが放射性廃棄物の問題だ。この放射性廃棄物は人体に大きな影響を与えるし、現在の放射性廃棄物の処理の仕方は正しいのかも甚だ疑問だ。
参考文献 ●http://www.geocities.jp/tobosaku/kouza/sikumi.html ●http://memorva.jp/ranking/japan/enecho_energy_power_share_2010.php ●http://www9.plala.or.jp/hirakawa-nen-h/denki.html