原爆ドーム2
出典: Jinkawiki
原爆ドームとは
昭和20年(1945年)8月6日午前8時15分、米軍のB29爆撃機により人類史上初の原子爆弾が投下され、広島市街地の中心部の上空約600メートルで爆発し、一瞬のうちに広島市街地の建物が倒壊し、多くの人々の命が奪われた。原爆ドームのもとの建物は、大正4年(1915年)広島県物産陳列館として完成。建物はれんが造りの3階建てで、正面中央部分は5階建ての階段室、その上に楕円形のドームが載せられていた。産業奨励館は爆心地から約160メートルの至近距離で被爆し、爆風と熱線を浴びて大破し天井から火を吹いて全焼した。当時この建物の中にいた職員は全員即死した。戦後、旧産業奨励館の残骸は、頂上の円盤鉄骨の形から、いつしか市民から原爆ドームと呼ばれるようになる。また、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されており、負の世界遺産と呼ばれている。
年表
大正4年(1915年)広島県物産陳列館完成。
大正10年(1921年)広島県立商品陳列所と改称。
昭和8年(1933年)広島県産業奨励館と改称。
昭和19年(1944年)広島県産業奨励館の業務廃止。その後建物を官公庁などが使用。
昭和20年(1945年)原爆の投下により被爆。
昭和28年(1953年)広島県が原爆ドームを広島市に譲与。
昭和40年(1965年)原爆ドームの強度調査を行う。
昭和41年(1966年)広島市議会が原爆ドームの保存を決議。原爆ドーム保存募金運動の開始。
昭和42年(1967年)第1回保存工事を行う。
平成元年(1989年)第2回保存工事を行う。(翌年完了。)
平成4年(1992年)第1回健全度調査を行う。(以降、原則3年毎に調査。)
平成7年(1995年)国の史跡に指定。
平成8年(1996年)世界遺産一覧表へ登録。
平成14年(2002年)第3回保存工事を行う。(翌年完了。)