原発
出典: Jinkawiki
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原発とは
原発は原子力発電所または原子力発電の略称である。
原子力発電とは
核分裂は大量の熱エネルギーを発生させる。核分裂は、さまざまな原子核で起こるが、特に核分裂が起こりやすい物質として「ウラン」があり、このウランにも核分裂を起こしやすい「ウラン235」と、核分裂を起こしにくい「ウラン238」がある。ウラン235は1グラムで、石炭3トン、石油2000リットル分のエネルギーを生み出すことが出来る。
原子力発電はウランを核分解させて熱エネルギーを得て、水を沸かし蒸気の力でタービンを回転させて電気を起こすことである。
・メリット
火力発電とは異なり、二酸化炭素を排出しないため、地球温暖化対策になる。
発電量当たりの単価が安く、経済性が高い。
安定して大量の電力を供給できる。
原子力発電所の問題点
原子力発電では、毒性が強く、放射性物質である核廃棄物を作り出してしまう。そのため、重大な事故が起こった場合に、周辺環境に多大な被害を与え、その影響は地球規模にも及んでしまう可能性がある。さらに、高レベルの放射性廃棄物の最終処分地が決定してないという問題もある。
発電に必要なウランも、核分解しやすいウラン235のみの利用を考えた場合、資源がそれほど豊富ではないため、資源不足に直面してしまう可能性があるのだ。施設の建設も、火力発電所とくらべると、建設に多大なコストがかかってしまう。原子力発電は環境に良いが、危険性やコストなどの問題もあるのだ。
原子力発電所の歴史
1951年、米国で世界初の原子力エネルギーを使った発電が行われた。1953年の国連総会におけるアイゼンハワー米国大統領による『Atoms for Peace』と呼ばれる演説後は、世界的に原子力平和利用への注目が高まった。1957年には軍事利用への転用を防止するための国際機関としてIAEAが設立された。
日本で最初の原子力発電が行われたのは1963年10月26日で、東海村に建設されたJPDRが初発電を行った。
1979年、米国ペンシルバニアのスリースマイル島で原発事故が起こった。さらに、チェルのブイリでも事故が起こった。こうした事故の発生等の影響により、世界各国の原発利用が停滞していった。
1990年代から2000年代では各国で温室効果ガス排出抑制に取り組むことになり、先進国および新興国で原発の建設が進められた。
2011年には日本で東日本大震災が起こり、福島第一原発事故が起こった。この事故を受けて、世界では、複数の国・地域が脱原発の方針を表明した。
東日本大震災後、日本では、すべての原子力発電所が停止した。
参考:http://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/nuclear/sekainonuclear.html
https://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/safety/qa/q1.html