参加的意思決定

出典: Jinkawiki

 参加的意思決定とは、二人以上での意志決定に対して、ある個人が影響を与えることを指す。また、参加とは、組織に所属している人が、その思想や感情のある部分を組織の活動に移入していることを指す。

 つまり、集団や組織での活動における意志決定に参加・関与し、その思想や感情を移入することによってその意思決定に影響を及ぼすことである。


 参加的意思決定の特徴としては、意志決定に参加した個人は、決定した事柄に対して積極的に参加し、ルールを守ろうとする傾向があるということである。

 学校では学級のルール作りなどの際にこの方法が用いられることがあるが、児童・生徒には、与えられたルールや規則よりも自分たちが話し合い決定したルールをより積極的に守ろうとする傾向が見られる。

 さらにこの傾向は、この決定に参加した個人が、どれだけ「参加」出来たと感じるかによって変わってくる。ただ決定の場座らせているだけの場合と、個人の意見を聞き、それを取り入れた場合。後者の方が、その個人の決定事項への積極性が高い。参加的意思決定では特に、「その思想や感情を移入することによってその意思決定に影響を及ぼすこと」が大切であるが、これは単純に意見を取り入れればよいということではない。どれだけ意見を取り入れたかではなく、どれだけその個人が意志決定に影響を及ぼしたと感じるかが重要となる。


 集団や組織のメンバーの積極性、モチベーションを高く保つ際に、この参加的意思決定という考え方は有効である。


C.K


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成