同化効果

出典: Jinkawiki

　同化効果とは、ある図形の明るさや大きさなどが周辺の図形のそれらと同じ方向に知覚される効果のことである。主に心理学の領域で使われることが多い用語であり、エビングハウス錯視や同心円錯視の実験などが一例である。身近な例としては、白と黒のボーダー柄のTシャツがある。黒色と隣り合っている部分の白色は他の白色の部分よりも暗く見えたりする。逆の効果に対比効果がある。

1.同化効果の実験

・エビングハウス錯視 　エビングハウス錯視とは、同じ大きさ円が二つあり、それぞれ大きな円か小さな円で囲まれているとき、前者の円は小さく、後者の円は大きく見える現象のことである。丸山(1996)はエビングハウス錯視において、大きさの同化による過大視の概念を挙げている。同化とは、ある図形の明るさや大きさなどが、周辺の図形の明るさや大きさなどと同じ方向に引きずられて知覚されることである。

【参考文献】 盛永四郎・池田洋美（1965）.　錯視における変異の矛盾とディメンジョンの問題　心理学研究 , 36 , 231-238