同性愛者

出典: Jinkawiki

男性同士または女性同士の間での性愛や、同性への性的指向を指す。

目次

日本の同性愛文化

 記録に残っている最古の同性愛、いわゆる男色の記録は、古事記にあるヤマトタケルであると考えられている。書物の物語としての最初の男色は日本書紀にあるものであり、「阿豆那比ノ罪」という言葉で語られている。日本書紀第九巻には「神に仕える身である小竹祝と天野祝は互いに深く想いあっていた。小竹祝が死んだときに悲しんだ天野祝は後を追った。そのため付近の土は光を受けず夜のように暗くなってしまった。彼らが阿豆那比ノ罪を作った」と記されている。
 平安時代のころに同性愛が定着したとされ、仏門の留学先である中国からの性風俗を輸入したものと考えられている。自由恋愛や、性欲の発散ということとは、また違った意味を持っていた。
 戦国時代、武家社会でそれは「衆道」と呼ばれ、年長者が年少者を愛し保護する一方、年少者は年長者からの愛を受けて忠義を尽くすという封建社会的なものであった。「葉隠れ」には男性の同性愛を敷こうとする記述があり、鎌倉時代の史書「吾妻鏡」には稚児を扱う多くの記述が登場している。また「増鏡」でもごくありふれたこととして同性愛が取り上げられている。ただ、これもあくまでも主従関係の延長としてのものであり、自由恋愛からはほど多いものとされていた。
 日本においては、同性愛が罪として捉えられるのは、近世以降、西洋文化の流入に伴ってのことと言われている。この時代までの「同性愛」は、対象が少年であり、また、その背景に宗教的意味や、主従関係などが存在しており、現代における同性愛とは区別する必要がある。

同性愛者である事をカムアウトしている芸能人例

  • リッチー・マーティン(プエルトリコ、2010年にtwitterにて)
  • ビレッジ・ピープル(米、元々ゲイをコンセプトにメンバーが集められた)
  • フランク・オーシャン(米、2012年に)
  • フレディ・マーキュリー(英)
  • ジョージ・マイケル(英、テレビ番組にて)
  • ジャニス・イアン(米、2003年にカムアウト)
  • ダイアナ・キング(英・2012年にFacebookにて)
  • メリッサ・エスリッジ(米、1993年)


同性愛は犯罪か

アフリカでは同性愛者が処罰される地域が少なからずある。中には終身刑や死刑など重い処罰の地域もある。アフリカで同性愛者に寛容で、なお且つ同性婚を認めているのは南アフリカただ一つである。

同性愛は犯罪なのか?アフリカではゲイであるが故に家から勘当され、“治療”と称してレイプされるレズビアンもいる。 同性愛者の迫害には宗教が関わっているように思う。比較的寛容なイメージのあるキリスと教でも、保守的な宗派は禁じているところは多い。イスラム教は全体的に否定的で現在でもサウジアラビアやイランのように同性愛者を死刑に処する国や地域も存在する。仏教にも男色が落ちるという地獄の存在が書かれている本がある。ヒンドゥー教もイスラム教と同じく否定的な態度をとっている。

このように宗教は全体的に同性愛を批判する傾向にある。それ故に、アフリカ等のまだまだ宗教が生活に大きな影響を与えている地域では同性愛が処罰の対象になっているのである。

パートナー法

同性結婚が認められていない地域での事実婚の制度。異性結婚の夫婦に認められる権利の全部もしくは一部を同性カップルにも認め、保証するという法律である。 デンマークやノルウェー、スウェーデンなど、パートナー法が成立している国は多い。

パートナー法は結婚を、同居、協力、扶助、貞操など互いの義務と、生活財の共有権や遺産相続権などの互いの権利とを相互に規定した一種の民事的な契約関係であるとみなしたものである。パートナー法とはそうした婚姻に付随する権利と義務のすべて、もしくはいくつかを、同性間のパートナーシップにも認めたもののことである。

パートナー法において、どの程度の義務と権利が認められるかは、国によってまちまちで、中には、イギリスやドイツのように男女の結婚とほぼ同等の権利、義務、保障が受けられるケースもある。権利が制限される場合には、親族として扱われる権利や、遺産相続権、養子縁組資格などが制限される場合が多い。


参考文献



(AZ) (おりはむ)   


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