哲学

出典: Jinkawiki

目次

哲学とは

哲学(英:philosophy)(ギリシア:philosophiaは愛智(智を愛する)といういみであり、西周の賢哲の明智を願い求める意味であり、周敦頤の士希賢という言葉を元にして希哲学と訳し、それから哲学という語になった。)  哲学とは物事を根本原理から統一的に把握・理解しようとする学問である。また、古代ギリシアでは学問一般のことをいい、近代における諸科学の分化・独立によって、新カント派・論理実証主義・現象学など世界の根本原理を追求する学問であった。認識学、倫理学、存在論、美学など哲学のなかには様々なものがある。大まかにいうと、経験などから築きあげた人生観、世界観のことであり、全体を網羅する基本的な思想である。

時間論 

 時間は流れる。今このときも時間は流れ、そして過ぎ去った時間はもう二度と戻ってはこないものである。時間には物理的な概念があり、一般的には不可逆と言われている。 アインシュタイン以前の時代は、ニュートンが記したプリンキピアに規定されているように、時間とはその本質において外界と何ら関係することなく、同様に流れ、持続するものとされていた。この規定はアリストテレスの考えからくるものであり、物質の変化に時間の流れを見ることができるという考えである。当たり前であるが、変化に流れを見るのだから物質とは無関係に、無限の過去から無限の未来へと流れるものだとも考えることができる。

 しかし、ニュートンと違いアインシュタインは時間と空間を合わせたもの時空はトランポリンのように物の重みで曲がってしまうゴム板のようなものであるといった。俗に言う相対性理論のことである。

 だから現在では、「過去は既に過ぎ去り、未来は未だ来たらず、ただ過去と未来の界面としての現在のみが現にある」という古典的な時間のイメージは否定され、変化の根拠と見なされた時間の流れは、過去から未来にわたる時間の拡がりに置き換えられたのである。

 「過去とは過ぎ去りしもので私たちが知ることのできるもの」であり過ぎ去ったものではない。フッサールは、過去は「把持される」と言っている。「未来とは未知のもので私たちが知りえないもの」であり未来も、到来しないものではないのである。フッサールは、「未来は予持される」と言っている。  確かに我々の人生は、すでにない過去へと過ぎ去っている。しかし、同時に、我々が歩んでいる人生は、すでにある既存の変え難いものとして存在しているのである。

 また我々の人生はいまだない未来へ向かって歩みを進めるのである。しかし、歩むべき人生はまさにある将来として存在してもいる。これらを踏まえた上で、我々の人生の現実はそのつど生成する現在において営まれているのである。

 過去は単に過ぎ去っていくものではないのである。経験、記憶というのは、今という瞬間における判断の中にも生きている。例えば、子どもへのしつけをどうするかという判断は、状況、心境だけで決定している事ではなく、 自身の生育環境、経験、今までの知識、人生の歩みによっても判断されている。だから過去とは、もう無いのではなく、既にあるものという考えである。

 時間論は数ある哲学のうちの一つであり、多数の哲学の思考が存在する。

哲学の歴史 

哲学は、古代ギリシア時代以降、人が自然の驚異や人の生や病、死、喜怒哀楽に出会い、生の不条理に疑問を感じるところ、至る所にあるとされて、歴史を重ねてきた。しかし、この古代ギリシア以降という言い方は、実は西洋的、もっと細かく言えばヨーロッパ的なものであり、哲学史と呼ばれているが、実際は西洋哲学、ヨーロッパ哲学の歴史である。しかし、同時に、西洋では知による知の根拠づけとも言える哲学の長い伝統があり、文明の歴史的的観点から西洋哲学を相対化することは可能であるとし、場合によっては必要であるものの、ロゴス、つまりは理性の運動を極限まで押し進めるという徹底性は他の思想伝統には見られない性質がある。

 一方で中国の哲学は、普通は中国思想史と言う。また、インドは別にインド思想あるいはインド哲学などと呼んで区別をしている。イスラム世界のイスラム思想あるいはイスラム哲学は西欧哲学と同じようにギリシア哲学を基礎に置く哲学であるが、哲学史の中では西欧に影響を及ぼした以上の見方がされることは少ない。こうしたものすべてを含め、世界全域で営まれてきた哲学と思想の歴史を文化の壁をなくして語るときには、あえて「世界思想史」といった表現を選ぶことがある。しかしその際は、哲学研究というよりも、比較思想研究という言葉の意味合いが強調される。

古代哲学主要人物 

ソクラテス:客観的真理を追求「知徳合一」を説く。

プラトン:イデア論・哲人政治を説く『国家論』・アカデメイヤ建設。

アリストテレス:現実主義的な面から中庸の徳を説いた。

プロタゴラス:真理の主観性を説く「万物の尺度は人間である」とした。

タレス:万物の根源を水とし、日食の予言をした。

ピタゴラス:万物の根源を数とし、「ピタゴラスの定理」を唱える。

ヘラクレイトス:万物の根源は火であるとし、万物は流転すると考えた。

デモクリトス:万物の根源を原子とした。

ヒッポクラテス:「医学の祖」と呼ばれた。

参考文献・引用

 詳説世界史図説 (浜島書店)

 ブリタニカ国際百科事典

 森岡正博『まんが哲学入門』 講談社現代新書

 竹田青嗣『はじめての哲学史ー強く深く考えるために』 有斐閣アルマ

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