国語

出典: Jinkawiki

国語

日本における日本語のように国民の大半が同一言語を話す国の場合、その言語が国語となる。また、一国の言語の意であるが、実際には日本、中国、韓国などに限られ、それぞれ日本語、中国語、韓国語などをさしており、主として国家の公用語として用いられる場合を意味している。
しかし、同じ国内でさまざまな言語が話されている国も多く、一番多くの話者がいる言語を国語とするには民族感情などで問題が多い。また、歴史上の理由から、国民の大多数が話す言語でない言語が国語とされている国や、民族文化保護の立場から民族本来の言語を国語として定めていても、現実にはほとんどの国民が他の言語を話している国もある。日本では、言語を「nヶ国語」と数えることが多い。しかし、世界には国語になっていない少数話者の言語が多数存在したり、国に複数の公用語がある場合など、国の数と言語の数を結びつけるのは適切ではないという考えから、「n言語」という表現もある。同様に「母国語」に対し「母語」という表現がある。
「国語」という単語は和製漢語であり、創始者については、三宅米吉、物集高見、上田万年など諸説がある。なお、この「国語」という単語は、中国、朝鮮半島、ベトナムに逆輸入され使用されている。
日本語を国語とした古い例は、すでに江戸時代の末ごろからみえるが、明治以後には初等教育の教科の名称としても広く用いられるようになった。
言語の名称としての国語は、内容上からは日本語と同義であるが、純粋に言語学的立場からは、国家という政治的要素を排除する意味で「日本語」、その研究は「国語学」でなく「日本語学」とすべきだとする意見もある。世界的に見れば、日本で日本語(Japanese)と呼ばずに国語(National Language)と呼ぶような例は他の国では少ない。英語圏国家では"English"即ち"英語"と呼称し"National Language"とは呼ばない。

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