国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)
出典: Jinkawiki
国連漢詩検証査察委員会(United Nations Monitoring,Verification and Inspection Commission)は、湾岸戦争以降継続しているイラクの大量破壊兵器査察とその運搬手段であるミサイルの廃棄を検証するための補助機関である。略称はUNMOVIC。
概要
1999年12月17日に行われた国連安全保障理事会決議1284によって設置された補助機関であり、イラク国内にある大量破壊兵器等の生産・貯蔵施設に対する査察を行い、その結果を国連安全保障理事会に報告することを主たる任務としている。
このUNMOVICはイラクの反発を緩和したものを造ろうと、UNSCOMに代わる組織として設置されたものである。 経済制裁下でイラク国民の窮状が国際社会の関心事項となっていたため、イラクがUNMOVICの活動に協力した場合には、経済制裁を一部停止することとしていた。 しかし、イラクはUNMOVICの受け入れを拒否したため、査察は実施されないままとなっていた。
組織
委員長はスウェーデン出身のハンス・ブリックス。16名からなる委員会で、日本人である数原孝憲(かずはらたかのり)も含まれていた。前身組織であるUNSCOMとは違い、スタッフは全て国際連合職員からなる。
組織は4部門からなっており、
・Planning and Operations(計画・運営部門)
・Analysis and Assessment(分析・評価部門)
・Information(情報部門)
・Technical Support and Training(技術サポート・トレーニング部門)
があげられる。
活動
定期的にコミッショナー協議会が開催されるとともに、イラクにおける査察活動の準備(本部スタッフや査察官に対する訓練及び査察方法の検討(未解決な軍縮課題の特定を含む)、査察官候補者の人選、情報収集等)が実施された。他、イラクにおける大量破壊兵器の査察に関する安保理決議1441参考3が採択され、11月13日、イラクが査察の受け入れを表明したことにより、11月27日、査察活動が再開された。UNMOVIC(化学兵器、生物兵器及びミサイルを担当)及びIAEA(核兵器の開発計画)はイラク全土において査察活動を行っている。
しかし査察活動は中止され、3月29日にブリックス委員長は、6月末に辞任することを表明した。
参考サイト:http://www.jiia.or.jp/report/keyword/key_0212_yamada2.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/un_cd/gun_un/unmovic_gai.html