国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)

出典: Jinkawiki

目次

国際連合難民高等弁務官事務所とは

1950年に国連総会が設立し、翌年活動を開始した難民保護機関であり本部はジュネーブに置かれている。基本的な任務は51年の難民の地位に関する条約に沿って、難民に避難先での雇用や教育などの面で法的保護を与えることだが、本国への自発的帰国や第三国への定住の手助けもする。過去数年、対象とする難民や避難民は6000人を超える。紛争の増加に伴い、予算も膨らむ傾向にあり最近では年間12~13億ドルにのぼる。各地で活動しているが、近年はアフガニスタン難民の帰還、イラク難民のケアのほか、スーダン、レバノンでの緊急援助活動にも全力をあげている。54年と81年にノーベル平和賞を受賞した。91年から2000年末までは、日本の緒方貞子が高等弁務官を務めた。


緊急支援

多くの難民は、ほとんど何も持たず避難するしかなく何日も水や食べ物を口にできず安全な場所を求めて歩き続けることになる。そのようなときの為にUNHCRは、コペンハーゲンやドバイなど世界数か所に援助物資の備蓄倉庫を持っている。緊急事態が発生すると、UNHCRは難民キャンプを設営し、テントや水、食料、医療、生活用品などの援助物資を支給する。


中長期支援

難民の避難生活は一時的なものではなく、10年や20年にも及ぶことがある。長い避難生活の中で、将来故郷に帰還した時に自立するように支えとなるようにUNHCRは、子供には学校教育を、大人には職業訓練を提供する。また、少年兵として徴兵された経験や目の前で家族を殺害されたり、性的暴力をうけたりして心に傷を負った人々へのカウンセリングを行うなど、物質的支援のみならず精神的支援も行う。


恒久的な解決に向けて

難民が帰還するにあたって、UNHCRは故郷への交通費や当面の生活に必要な生活用品などを支給する。学校や診療所、給水設備などの修復、破壊された家屋の再建支援も行う。長年紛争の続いた地域では、民族同士の対話を促進するなど、新たな信頼醸成に努めたり地雷除去や、荒れた難民キャンプの跡地の植林など、環境の回復も行う。


参考サイト

http://www.unhcr.or.jp/html/index.html http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%80%A3%E5%90%88%E9%9B%A3%E6%B0%91%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%BC%81%E5%8B%99%E5%AE%98%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80


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