多剤耐性菌
出典: Jinkawiki
病気を起こす細菌にはふつうは抗生剤が効くが、ほとんどの抗生剤が効かなくなった細菌が出現し広まっている。このような細菌を多剤耐性菌とよぶ。多剤耐性菌の出現によって抗生剤による治療が難しくなっている。多剤耐性菌は、細菌の遺伝子が突然変異したことや抗生剤に耐えられる耐性遺伝子をほかの細菌から取り入れることで出現する。1970年以降MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が広がっており、2000年代に入って、多剤耐性結核菌など、さまざまなものが全国に広がっている。体の健康な人にとってはそれほど驚異的なものではないが抵抗力が落ちているときなどに多剤耐性菌により感染症などにかかると抗生剤が効きにくいといったことが問題となっている。
参考文献 月刊ジュニアエラ 2011年1月号 朝日新聞出版 厚生労働省 多剤耐性菌について http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/multidrug-resistant-bacteria_ippan.html