夜スぺ
出典: Jinkawiki
リクルート出身の藤原和博氏が校長を務める東京都杉並区和田中学校で、大手進学塾「サピックス」の講師を招き、2年生を対象に夜間、学力向上に向けた授業。保護者から授業料を集め希望する生徒を対象に行う。公立の中で進学塾が定期的な授業をするのは初極めて異例であり、公立学校と塾のありかたを巡り、波紋を広げた。授業は「夜スペシャル」と名付けられ、、保護者らで構成し、道中を地域ぐるみで支援する「和田中地域本部」が主催する形をとる。授業は国語と数学、英語の3教科で、月、木、金、土の週4日。平日は午後6時半~午後9時半。生徒は休憩をとりながら一日3コマを受講する。土曜日は午前9時半~正午で、英語のみ。平日コースと平日・土曜日コースの2コースを設け、入学試験も実施する。生徒のレベルを見ながら授業を展開する。和田中では、これまでの暗記を中心とした授業を疑問視し、物事に対する「論理的思考力」を鍛える方法を模索してきた。夜スぺもその一環で、サピックスの行使と同中の教諭とか連携し、思考力を鍛える教材を共同開発し、その教材を使いながら、サピックスの講師が授業をする。授業料はサピックスの料金の半額に設定し、保護者側が支払って受講するシステムになる。また、この「夜スぺ」は、教育委員会によって①参加方法、費用の負担等について義務教育の機会均等という観点7から疑義がある、②特定の私塾に学校施設を利用させることは営利性を疑わせ、学校施設の公共性に反する恐れがある、③教材開発に校長および教員が関与することは、公務員の兼業、兼職の適正な手続きの観点から疑義がある、とされ事実上中止するように指導されたこともある。