大気汚染4

出典: Jinkawiki

≪大気汚染の原因≫

自然または人工的な原因によって作られる有毒物質が地域社会を包む空気が汚染されることをいう。空気汚染ともいう。一般に、汚染された大気中では燃焼その他の化学反応による煤塵および有毒ガス、塵埃、煙、微生物などの固形質が浮遊したり、通常の空気を組成する気体以外のガス状質が混在して、汚染を形成している。このように大気を汚染している物質を汚染質といい、汚染質の発生源を汚染源という。


≪大気汚染物質の種類≫

二酸化窒素(NO2):大気汚染の原因になる代表的な汚染物質である。 発生源にボイラーや自動車などが挙げられ、燃焼時に一酸化窒素として排出、空気中で二酸化窒素に酸化する。二酸化窒素は環境問題として酸性雨の原因になる。

浮遊粒子状物質(SPM):空気中に浮遊している物質であり、大気汚染の代表的な汚染物質である。発生源に、工場のばい煙や自動車の排ガスの人為的な原因の他、火山や森林火災などといった自然による原因により発生する。浮遊粒子状物質は、主に人体の健康に害をもたらす大気汚染物質であり、呼吸器系に弱い方は死亡率の上昇などにつながる場合もある。

光化学オキシダント(Ox):車や工場で排出された窒素酸化物や炭化水素類などの大気汚染物質が、太陽の紫外線により化学変化を起こし、人体に悪影響を及ぼす大気汚染物質である。光化学スモッグの原因である。光化学オキシダントの濃度が高い場合、目や喉などに著しく作用するため、大気汚染防止法では光化学オキシダントの注意報および警報発令を規定している。

二酸化硫黄(SO2):石炭や石油が燃焼したときに発生する大気汚染物質である。二酸化硫黄は卵の腐ったような鼻を刺激するにおいが特徴。公害によりもたらされた四日市ぜんそくは、この二酸化硫黄による大気汚染が原因である。

一酸化炭素(CO):石油の不完全燃焼により発生する、無味・無臭・無色・無刺激な大気汚染物質である。一酸化炭素は大変怖い大気汚染物質であり、致死量を吸い込んでしまうと死亡する場合もある。


≪大気汚染の改善≫

工場敷地の選定や都市計画にあたって、適切な汚染対策を行うためには、精密な大気汚染気象調査が必要である。汚染質の濃度を推定する場合の実際的な大きな困難は、汚染質が大気の拡散や大気の流れによって運ばれる過程で、汚染源からの主軸の方向が複雑に変化するために、汚染空間を正確に特定できないことである。また汚染質の滞空時間が長く、汚染質が長距離輸送されて汚染空間が国際的に広がった場合には、汚染問題の解決に国際的な協力が必要である。このため、世界気象機関(WMO)は1960年代に汚染観測網を国際的に整備するとともに、人間の社会活動に伴う気候の無意識な人為的変動を評価して地球環境を保全することを目的に、79年に世界気候計画を正式に発足させた。そして、同年の第1回気候会議以後、10年ごとに世界気候会議が開催され、10年間の世界気候計画の評価や今後の推進方法の策定などが行われている。

日常生活の改善として以下のことがある。 1. 省エネを行う 2. 待機電力の削減を習慣づける 3. 節水をする 4. 資源回収を利用する 5. ゴミの減量を行う 6. 適正温度(冷暖房)の設定を心がける


≪参考文献≫

未来を作るテクノロジー http://www.gwarming.com/ yahoo百科事典 http://100.yahoo.co.jp/detail/%E5%A4%A7%E6%B0%97%E6%B1%9A%E6%9F%93/     KR


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