大気汚染7
出典: Jinkawiki
大気汚染とは、排気ガスなどの汚染物質により空気が汚れ、人体や生態系に悪影響を及ぼすことをいう。
汚染物質
窒素酸化物、粒子状浮遊物質、二酸化炭素は、地球温暖化を始め、酸性雨、光化学スモッグなどの原因になる。発生する形状はガスだけではなく、個体と液体の細かい小さな物質や粒子など色々存在する。
二酸化窒素は大気汚染の原因になる汚染物質である。ボイラーや自動車が元で、燃焼時に一酸化窒素として排出、空気中で二酸化窒素に酸化する。これは酸性雨の原因ともなる。
浮遊粒子状物質は工場から出る煙や自動車の排気ガス、また火山や山火事などといった自然現象からも発生する、空気中に浮遊している物質である。呼吸器系に弱い人の死亡率を上昇させるなど、人体に悪影響を与える。
一酸化炭素は石油の不完全燃焼により発生する、大気汚染物質で、無味無臭で知覚するのが困難なため、気づきづらい。一酸化炭素は大変怖い物質であり、致死量を吸い込んでしまうと死亡する場合がある。
他にも様々な有害物質がそんざいしている。近年では中国が発生源のPM2.5が隣国に影響を及ぼし、中国の急速な発展にともなう大気汚染は国際的にも問題視されている。
各国の対応
日本は昭和43年、「大気汚染防止法」という大気汚染に関して国民の健康を保護するとともに、生活環境を保全することなどを目的とする法律を制定した。 他国も早いうちから環境問題を世界規模で捉え、環境保全活動が活発に行われている。
大気汚染は地球温暖化などの問題ともかかわっており、1992年には、大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを目標とする「気候変動に関する国際連合枠組条約」が国連のもとで採択され、地球温暖化の対策に世界全体で取り組んでいくことに合意した。 同条約に基づき、1995年から毎年、気候変動枠組条約締約国会議(COP)が開催されている。 また1997年に京都で開催された同会議第3回では、日本が中心となり、先進国の拘束力のある削減目標(2008年~2012年の5年間で1990年に比べて日本-6%、米国-7%、EU-8%等)を明確に規定した「京都議定書」に合意することに成功し、世界全体での温室効果ガス排出削減の一歩を踏み出した。
参考文献
地球温暖化-大気汚染 未来を作るテクノロジー
HN:羊一