天然痘

出典: Jinkawiki

目次

概要

紀元前から存在が確認されている伝染病でかつて世界中の人間が感染し、苦しめられた。疱瘡とも呼ばれる。種痘と呼ばれる予防法が見つかって改良が繰り返され、それが世界中に普及したことで感染者が激減し、ついに1980年5月にWHO(世界保健機関)より根絶宣言がくだされた。現在は一部の国の研究所にあるサンプルを除けば自然界から姿を消している。

症状

主に口や鼻の分泌物から感染し、12日ほどの潜伏期間を経て発熱や頭痛に見舞われて、それから数日後に発疹が体中にできる。発疹は水疱、膿疱、カサブタに変化していく、カサブタの痕は元に戻るのに時間がかかり、最悪の場合一生あとが残る痘痕(あばた)が顔に残ることもある。そして脳炎や敗血症といった合併症を患い死に至る。

バイオテロに使われる可能性

自然界では絶滅したが一部の国の研究所には天然痘のサンプルが残っており、その研究所がテロリストに襲撃されてサンプルを奪われ、バイオテロに使用される可能性がある。今の人類には天然痘に対する免疫がないためもしこのような事態が起きた場合、世界中で甚大な被害が起きる可能性を秘めている。

天然痘にかかった著名人

伊達政宗(幼少の頃にかかり、片目を失う要因となる。)夏目漱石(わずかながら痘痕が残ってしまい、外見を気にしていたという。)モーツァルト、スターリン

参考文献

[1][2] HN nanana


  人間科学大事典

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  構成