太陽
出典: Jinkawiki
太陽
太陽のような星を恒星というが、恒星には大きさや温度に様々な種類がある、その中で太陽は平均的でありふれた恒星であり、太陽を知ることは恒星を知る第一歩となる。
太陽の姿
太陽は地球ような固体ではなく、巨大なガスの塊である。その根拠として、太陽は赤道付近では26日で自転しているのに、北極や南極では自転の速度が遅くなっているというのがある。 太陽の半径は約696000キロメートルで、地球の約100倍、質量は1027トンで地球の100万倍もある。また表面温度は6000度あり、中心で15000000度という高温になる。
磁場と表面活動
太陽の表面を観察すると、黒いしみのようなものがある、これは黒点と呼ばれている。 黒点の平均的な大きさは10000キロメートルで、太陽表面に固定された模様ではなく、出来たり消えたりしている。黒く見えるのは、周りよりも2000度から3000度も温度が低いからである。黒点の数は11年を周期に増減を繰り返しており、数が多いときは、太陽表面の活動が激しく大爆発が起こり巨大な炎が立ち上る。これはフレア と呼ばれ、時に太陽表面から数十万キロメートルにも達する事がある。また太陽表面に橋が架かったように見えることがあるが、これはプロミネンスと呼ばれている。 巨大なフレアが発生すると、同時にX線やガンマ線、電子のような電荷を持った粒子が宇宙に放出され、それは地球に降り注いだとき、オーロラを作ったり、電波障害を引き起こす。 黒点は太陽活動の目安とされている、黒点の発生には磁場が関係しているといわれているが、黒点の発生の周期が何故11年なのかは解明されていない。
太陽の構造
太陽の半径は約700000キロメートルで、中心から約200000キロメートルのところまでは核融合反応が起きている。温度は中心で約15000000度、半径の200000キロメートル付近では急激に下がり7000000度、また半径550000キロメートル付近では1000000度くらいになる。それ以降は対流により、温度の低下は緩やかになる。 表面近くの比較的低温の気体が下から熱せられる事により、気体の下から上へ、上から下への対流が起こり、熱を有効に運ぶ事ができる。 太陽の表面は光球と呼ばれており、光球を観察すると、粒粒構造が見えるが、これは対流の様子である。 光球の厚さは約500キロメートルで、温度は約8000度から4000度である。 光球の上に何百メートルにも及ぶ、コロナという大気がある。コロナは原因は不明だが約1000000度という高温で、地球からは皆既日食のときのみ観察する事ができる。
参考図書 ナツメ社発行 二間瀬敏史著 図解雑学天文学
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