宇宙の果て
出典: Jinkawiki
1 宇宙はどこまで
https://youtu.be/jM02C3uSBXY この動画を見ると宇宙がどれだけ大きく、自分だけどれだけ小さな存在かよく分かる。今世界で分かっている限りでは「宇宙の果て=観測の限界」だ。カリフォルニア工科大学物理学研究教授 。量子力学、重力、宇宙論、統計力学、基礎物理の研究に従事している者の話がこうだ。「私たちの知る限り、宇宙に端はありません。観測できる範囲には限りがあるので、そこがわたしたちにとって“宇宙の果て”になるといえます。光が進むスピードが有限(毎年1光年) であるため、遠くのものを見るときは時間的にも遡ることになります。そこで見られるのは約140億年前、ビッグバンで残った放射線。宇宙マイクロ波背景放射とよばれるもので、わたしたちを全方向から取り巻いています。」
2 果てはない
プリンストン大学物理・天体物理科学教授。宇宙の起源と進化など宇宙論の研究に従事している者の話はこうだ。「宇宙には果てなるものがないと考えられるでしょう。各方面に向かって無限に広がっているか、おそらく包み込むかたちになっている可能性が考えられます。いずれにしても、端はないことになります。ドーナッツ表面のように、宇宙全体に端がない可能性があります(が、3次元での話です。ドーナッツ表面に関しては2次元なので。)このことはつまり、どんな方向に向けてロケットを飛ばしても良いことになりますし、長いあいだ彷徨ったあげく元の地点に戻ってくることも可能だということになります。 実際に見える宇宙の範囲として、観測可能な宇宙と呼んでいる部分もあります。」
3 果てがあるとすれば
私達のこの宇宙は、138億年前に誕生したと考えられている。するともし、120億光年彼方に見える天体を観測したとすると、それは120億年前にその天体を出た光を今受け取ったということになり、宇宙が誕生してからわずか18億年しか経過していない、宇宙の初期の頃の天体の姿を見ていることになりる。それよりさらに遠くを見ようとするとどうなるか。宇宙が誕生したのが138億年前、138億光年より遠いところを見ようとしても、そこには天体はおろか宇宙そのものがなかったのだから、なにも見えるはずがない。そのような意味では、どの方向を見ても、138億光年の距離が「宇宙の果て」だといえる。
参考資料