宗教と戦争
出典: Jinkawiki
戦争
戦争をすることによって得ることのできる、利益がある。 ①賠償金②利潤(エネルギー資源で争うことが多い)③武器を使うので、武器商人に利潤がある。④”悪”を倒し自らに益がある(政敵や対立するものなど) 「戦争は政治の延長上にある」という言葉があるように、戦争という政策のもと、利益のあまりでない戦争も行われてきた。 また、戦争には侵略戦争と自衛戦争がある。現代の日本の憲法解釈では、 「第9条第1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」を戦争とは侵略のためのものであり、自衛権は放棄していないという説が有力である。
宗教と戦争
近代の戦争は様変わりしてきた。必ずしも自らの利潤のためではなく、信教のために戦争をするということが多くなった。 また、侵略というワードは使われなくなり、かわりに”正義”のための戦争がふえてきている。 宗教による戦争はまさに”正義”のための戦争だ。 キリスト教が宣教する理由に、千年王国説というものがある。千年王国説は、キリスト(聖霊)が到来する前に福音(キリストの教え)は世界の隅々にまで届いていることによって、イエス・キリストが降臨し、後の世である、「千年王国」は真に平和で平等な世界へとなる。このような考えである。 そして、これには千年王国になる前の世界は悪に染まっている考えがある。つまり、現在の世情は福音を信じていない者が多く、混沌し錯綜しているということだ。だから、それらを“正しい方向”へ改変するためには、キリスト教を広めなければならない。この説をもって、現在キリスト教徒は刻苦している。いかに福音を広めるかが、彼らにとっては早ければ早いほど世界平和へとつながるわけだから、熱心に宣教するのである。 とくに、キリスト教ではこのような説が有象無象にたくさんあるのである。 また、この考えは、選民思想的な考えに陥りやすい。 そのように考えればナチスの政治、表明も宗教であろう。いま行われている、北朝鮮のプロパカンダもである。 このように、宗教による派閥争いが現在繰り広げられているのである。
参考
著者大宮有博『アメリカのキリスト教がわかるーピューリタンからブッシュまで』出版社キリスト新聞社 出版年2006年6月20日第一版第一刷
著者 サミュエル・ハンチントン『文明の衝突』出版社株式会社集英社 出版年2000年2月26日第一刷
著者曽根 暁彦『ジョサイア・ストロングと彼のNationalismJosiah Strong and his nationalism』CiNii
編者『週刊金曜日』『人はなぜ戦争したがるのか』発行人 佐高信 発行日2007年11月3日