小児期崩壊性障害
出典: Jinkawiki
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小児期崩壊性障害とは
1908年にオーストリアの治療教育学者のT.Hellerが、3~4歳の時期に著しい退行を示した6例の子どもを幼年痴呆として報告したのが最初。その後、ヘラー氏病、ヘラー症候群、または崩壊精神病などさまざまな名称で呼ばれてきた。現在では広汎性発達障害のカテゴリーに含まれている。 対人反応障害や有意味語消失などによって退行していく現象をいう。 この小児期崩壊性障害の原因は明らかになっておらず、様々な要因が関与して生じているといわれている。 小児の有病率は約0.01%であり、男の子に多い病気と言われている。
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症状
小児期崩壊性障害の症状は、精神発達の退行が見られることである。生後少なくとも2年間の年齢相応な発達の後、言語理解、言語表出、非言語的コミニュケーション、対人関係、遊び、適応行動などの多くの領域にわたって著しい退行を示す。 例えば、言葉がなくなる"有意味語消失"が特徴的である。また、執着心が強くなったり、常同行動なども見られることがある。 精神発達の退行症状は半年以内にストップするが、自閉的な状態はそのまま続いてしまう。
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治療
現在のところ、小児期崩壊性障害に対する明確な治療法は確立されていないのが現状である。 そして、小児期崩壊性障害の治療が行われるときは、子供の精神発達の退行がストップした後の自閉状態のときが多い。 このような自閉状態がはっきりと見られる子供に対しては自閉症と共通した治療法が行わる。 自閉状態が自閉症よりも重いために、予後は厳しくなるといわれてる。
参考文献 「発達障害児の医療・療育・教育」 松本昭子 土橋圭子 編集 金芳堂