帝国主義2

出典: Jinkawiki

帝国主義とは、領土を拡大することで国力を増大させることである。19世紀末から20世紀初めにかけて世界は帝国主義の時代に入っていった。ロシア革命の指導者レーニンはその著『帝国主義論(資本主義の最高段階としての帝国主義)』の中で「帝国主義とは、独占体と金融資本の支配が成立していて、資本輸出が著しく重要性を増し、国際的なトラストによる世界の分割が始まり、最強の資本主義諸国による世界の全領土の分割が完了したという発達段階に達した資本主義のことである。」と述べている。 19世紀後半には先進資本主義国、特にアメリカ・ドイツなどで技術革新が進み、電力や石油を動力源として、鉄鋼・電機・化学などの重化学工業が急速に発展した。これを第2次産業革命と呼んでいる。 産業革命によって成立した資本主義社会では、自由競争に勝ち残った少数の大企業が相互の競争を避けるために企業の集中を進め、カルテル・トラスト・コンツェルンなどの独占の形態が現れ、利潤の独占をはかるようになった。 このような独占資本(独占企業)が銀行資本と結びついて金融資本が形成され、アメリカ・ドイツを初めとする主な資本主義諸国は独占資本主義の段階に入っていった。 金融資本は、国内だけでは利潤をあげることが難しくなると、国内の余剰資本のより有利な投下先を求めて国外へ進出するようになった。 こうして先進資本主義諸国は国内の余剰資本を原料・労働力・市場を持つ植民地などに投資することで(国外投資、資本輸出)より大きな利潤をあげようとし、欧米列強は植民地や従属国を求めてアジア・アフリカなどへの進出をはかった。このような段階に入った資本主義を帝国主義という。ローマ帝国もアメリカや日本も国土の拡大で必要とされる物資や市場を確保しようとしていた。帝国主義は純粋な経済活動であるが、外国から支配されて自由経済のなかった中国や完全配給の北朝鮮等、反帝国主義の国も存在する。

日本の場合、資源がなかったことで、英国を見本に国土拡大は絶対に必要と判断していた。今は共通貨幣価値で戦略物資が自由市場で輸入できるようになったことで帝国主義を取らなくても国力を拡大することが可能になった。

中国の場合、共産主義であったことから自由市場がなく、国内での生活向上が遅かった。国際市場に最近まで国力がなかったために資金不足が原因で国力の増大が出来なかったのである。


帝国主義 http://www.jcp.or.jp/jcp/22th-7chuso/word/key/02_50teikoku.html

http://sinojapanesewar1894.com/980bibliokoreachina.html

t.h


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