平和ボケ
出典: Jinkawiki
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概要
- 主に、戦争や平和、安全保障などの現実について無関心や、現実からかけ離れた理想論などが生み出す状況、行動、考えなどを罵倒・嘲笑する際に用いられる。 平和ボケとみなされる思想については、何をボケ、現実的とみなすかは国や立場でなどで異なる。自身の理想をボケとみなすことは基本的にないため、具体的にどのような思想が平和ボケかという正確な定義は存在しない。極端な例では、諸外国の良心にのみ期待した平和主義と、軍国主義的な強硬派は、どちらも平和ボケと呼ばれる場合がある。このように正反対のことを言っているようでも、実際にはどちらも長く続く平和が生んだ現実離れした思想であるという部分で共通しているのであるから、この場合にも「平和ボケ」は適用されるのである。
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「平和ボケ」が囁かれるようになった背景
- 平和ボケという言葉を最も頻繁に向けられるのは、戦争や平和、安全保障などへの無関心に対してである。平和ボケと言う言葉が頻繁に使われるようになったのは湾岸戦争の頃からである。当時は日本周辺の安全保障が話題になることは少なく、平和ボケと言う言葉が向けられたのは世界の平和に貢献しようとしない国々に対してであった。つまり、日本以外の平和に関心を持たない一国平和主義にを対象にしていたのである。また、平和教育推進の目標に平和ボケした人々に「戦争の悲惨な現実」を認識させることが掲げられることもあった。第二次世界大戦頃から、世界の国々はそれぞれ異なる変化をしたこともあり、ボケから覚めて国の見るべき現実像もそれぞれの国で異なっていた。日本は太平洋戦争の敗戦から半世紀以上を経て、その間戦争から遠ざかっていたという事実もあり、「平和が常態」であって、戦争や軍事についての国際的な常識や知識が欠如している面があるのではないかともいわれてきた。これを良いとするか悪いとするかの議論が行われる中で、平和ボケという言葉はより多く使われるようになったいった。
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補足
- 平和ボケという言葉は、戦争や紛争関連だけでなく、企業や個人レベルの危機管理に係わる意味で用いられることも多い。また、必ずしも否定的な意味で使われるわけでも無く、日本の治安の良さに慣れているための無用心なさまを肯定的に表現するために用いられることなどもある。日本人は様々なものに保険をかけることで知られている。平和ボケというワードには、こうした国民性も反映されているといえる。
参考資料
UMA