征夷大将軍

出典: Jinkawiki

蝦夷討伐を目的とした令外の官で、天皇に任命される軍の最高指揮官であったが、時代と共に意味合いが変化した。

奈良時代から平安時代は東北地方に遠征する将軍の呼称の1つであった。793年に大伴弟麻呂が征東大使に任命され、792年に征東使が征夷使と改称し、使は将軍とも呼ばれたため大伴弟麻呂が初代の征夷大将軍とされている。名称としての征夷大将軍の初代は坂上田村麻呂である。

やがて武家の棟梁の称号とされるようになり鎌倉時代の源頼朝の頃から武家政権の実権をもつ物としての意味をもつようになった。 鎌倉幕府・室町幕府・江戸幕府は子孫が征夷大将軍を世襲する形だったが、形式的には朝廷が任命する形式をとっていた。また征夷大将軍には清和源氏出身者が多く就任してきたことから、清和源氏の家系がふさわしいという認識が武家の間にあった。



歴代征夷大将軍

 1大伴弟麻呂  2坂上田村麻呂  3文室綿麻呂  4藤原忠文  5源義仲  6源頼朝  7源頼家  8源実朝  9九条頼経 10九条頼嗣 11宗尊親王 12惟康親王 13久明親王 14守邦親王 15護良親王 16成良親王 17足利尊氏 18足利義詮 19足利義満 20足利義持 21足利義量 22足利義教 23足利義勝 24足利義政 25足利義尚 26足利義稙 27足利義澄 28足利義晴 29足利義輝 30足利義栄 31足利義昭 32徳川家康 33徳川秀忠 34徳川家光 35徳川家綱 36徳川綱吉 37徳川家宣 38徳川家継 39徳川吉宗 40徳川家重 41徳川家治 42徳川家斉 43徳川家慶 44徳川家定 45徳川家茂 46徳川慶喜





参考文献

『小学校の歴史を26場面で完全理解』 谷和樹著 向山洋一編 PHP

『日本史はじめて辞典』 泉秀樹監修 PHP文庫  


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