心的外傷後ストレス障害 3
出典: Jinkawiki
心的外傷後ストレス障害(PTSD)は外傷的な出来事に対する反応として起こる。その症状には次の三つが挙げられる。つまり、出来事の再体験という侵入症状、外傷的な出来事を避けようとする回避症状、そして過覚醒の症状である。外傷的な出来事の深刻さはPTSD発症の主な要因となっているが、遺伝的要因も無関係ではない。外傷的な出来事に遭遇するとアドレナリンのシステムが損傷を受けるという生物学的な見方や、古典的条件づけやオペラント条件づけが関係しているという行動論者的な見方、またスキーマが変化するといった認知論的見方などもある。仮に外傷的な体験をしても、ソーシヤルサポートを十分に受けたり、適切な対処法を用いたなら、ほとんどの人々がPTSDを発症しないですむかもしれない。
参考文献
マイケル W. アイゼンク『アイゼンク教授の心理学ハンドブック』ナカニシヤ出版