思春期妄想症
出典: Jinkawiki
思春期妄想症とは、自分の欠陥(例えば顔やにおい)が周りの人に不快を与えていると妄想することであり、妄想的確信を抱く一群の病態である。 好発年齢は10代中頃から後半で、男性が女性の2倍である。 思春期妄想症には、自己視線恐怖・自己臭恐怖・醜形恐怖があり、思春期妄想症の準型症状として、排斥妄想・対鏡症状・体感異常・自己漏洩症状がある。 それぞれの症状内容は以下の通りである。
・症状
自己視線恐怖:自分の視線が異常なため、周りに嫌悪感を与えているという確信
自己臭恐怖:自分の身体から悪臭が放たれているため、周りに嫌悪感を与えているという確信
醜形恐怖:自分の顔やパーツ、背格好など身体の形態にこだわって、他人から醜いと思われているという確信
・準型症状
排斥妄想:身体的な欠陥があるために周りから避けられている
対鏡症状:自分の顔や身体の一部、または全身を鏡に映し長時間眺め続けたりする行動
体感異常:おならが異常発酵している、人と対面すると自分の瞳孔が開くのがわかる
自己漏洩症状:自分が嫌だと思っている相手にそのことが伝わる
・思春期妄想症の治療法として、依存を形成しないSSRIという薬が好ましく、健康な考え方が生じたときにその考えを強くサポートすることなどが挙げられる。