悪魔の詩3
出典: Jinkawiki
悪魔の詩
悪魔の詩とは、1988年イギリス出身の作家サルマン・ラシュディがムハンマドの生涯を題材にして書いた小説である。 この小説は賞を受賞するなど、イギリス等では高い評価を得た反面、中にはムハンマドの12人の妻と同名の売春婦が登場するなど、ムハンマドを揶揄した表現もあり、イスラム教徒の強い反発を招いた。 その結果、イランの当時の最高指導者であるホメイニは著者ラシュディに対する死刑を宣告し、それを皮切りとして各国に悪魔の詩の翻訳者等が何者かに襲撃され、不審な死を遂げるなど、大きな問題となった。この問題は一般的には『悪魔の詩翻訳者殺人事件』、『悪魔の詩殺人事件』と呼ばれている。
悪魔の詩殺人事件
最高指導者であったホメイニの死刑宣告以降、各地で翻訳者の不審死があいついだが、不審死が発生した国は確認できる範囲では、イタリア、ノルウェー、トルコ、日本などが挙げられる。 尚、どれもあくまでイスラム教徒との関連性が高い可能性があるというだけであり、明確にイスラム教徒との関係性は判明していないため、それが事実である証拠はない。この点には注意が必要である。
日本では当時筑波大学比較文化学類助教授であり、悪魔の詩の日本語翻訳者でもあった五十嵐一氏が、同大学キャンパス内で何者かに刃物で惨殺された事件が1991年7月11日に発生しており、これは国際的にも取り上げられた。また首を切断寸前まで斬られ、複数の傷があったことから明らかな他殺と断定され、捜査が行われたが犯人の特定・逮捕には至らず、2006年、犯人が国内に滞在していると仮定した場合の公訴時効が成立、文字通りの迷宮入り未解決事件となった。
しかし、この公訴時効は国内に滞在していた場合に限定されており、万が一犯人が国外に逃亡していた場合は逮捕され次第刑が執行される。
参照
・「悪魔の詩」殺人事件 27年目の真実 https://www.google.co.jp/amp/s/dot.asahi.com/amp/wa/2018071300053.html