手話3
出典: Jinkawiki
手話は世界共通ではない。国によって表現の仕方が全く違う。
国際手話 国際手話とは、GESTUNO*⑴で広まった手話を、相手に分かりやすく工夫した方法で表現するコミュニケーションの方法である。
GESTUNO*⑴ GESTUNOとは、1951年から開かれた世界ろう者会議で世界各国の異なった手話同士でコミュニケーションの疎通をはかる必要だでてきたため、1959年に世界ろう連盟の国際共通手話統合委員会からGESTUNOの手話辞典第1集が刊行されたものである。その時は614語の共通手話単語が載っていたが、第2集(1971年刊行)を経て第3集(1975年刊行)には1500語もの共通手話単語が収められた。
GESTUNOの問題点 この手話を編纂するときに、ヨーロッパやアメリカで使用されている手話を参考にしたものがほとんどであり、アジアやアフリカで使用されている手話はあまり参考にされなかった。そのため、ヨーロッパやアメリカのろう者はこのGESTUNOを使用してのコミュニケーションを比較的簡単にとることができたが、アジアやアフリカのろう者は、GESTUNOを習得することが困難な状態であった。
日本とアメリカの手話 ・おはよう 日本では、右手でこぶしを作り頭の上から下まで下す動作をした後、”あいさつ”という意味の、両手の人差し指を向かい合わせにして第二関節から曲げるという動作をつなげることで表現することができる。アメリカでは、右手で顎を触った後、右ひじ上に左手を乗せ自分側へ曲げるという動作で表現することができる。
・食べる 日本では、箸を持つ仕草で表現するが、アメリカではパンを口に運ぶ動きで表す。
参考文献・資料
・三省堂-国際手話のハンドブック
・わたしたちの手話 財団法人全日本ろうあ連盟発行 平成8年発行
編集者 Lily