挨拶
出典: Jinkawiki
日常の人間関係を円滑に取り運ぶための、一定の形式をもった、なかば儀礼的な相互行為。その方法は、さまざまであり、声をかけあったり、顔の表情や身ぶり手ぶりで示すなど、それぞれの社会において幼いころからしつけられる。また、社会的空間において互いの関係を位置づけまたは確認するという目的も含まれているため、性、年齢、地位、身分、宗教、親族関係の有無あるいは差違、生活集団の内にあるか外にあるかなどの諸条件に応じて挨拶の仕方も違ってくる。
挨拶の語源・由来
禅宗で問答を交わして相手の悟りの深浅を試みることを「一挨一拶」という。 ここから一般に問答や返答のことば、手紙の往復などを挨拶というようになった。
「挨」も「拶」も本来の意味は「押す」という意味であり、「複数で押し合う」という意味を表わす語であった。
世界の挨拶
中国 ≪手を組み合わせる≫
中国は多くの民族のうち、一番多いとされる漢民族の挨拶は、手を組み合わせる方法。両手でつくった握りこぶしを胸にあて、2、3回握りこぶしを上下させるというもの。. この動作が出会った相手を敬う意味を持つ。地位の高い人には、挨拶をするどころか声をかけてはいけない。友人や知り合い同士という関係での挨拶は「拱手(クンショウ)」といって、両手を合わせて2、3回少し上下させるのが通常の方法。それが正式になると身体を大きくかがめて挨拶する「作揖(ツォイー)」になる。
モンゴル ≪お互いのにおいを嗅いで挨拶をする≫
抱き合って、出会った喜びを確認する。欧米の挨拶に似ているようなモンゴルの挨拶。モンゴルでは抱き合うことに加えて、相手の匂いを嗅ぐことで懐かしさを共有するという原始的な習慣がある。 また、頭をなでたり、触れたりすることは、頭や肩に触れると幸運が逃げると考えられているので、モンゴルではタブー。
ニュージーランド ≪鼻と鼻をくっつけてする挨拶≫国民400万人のうち約15%を占めていマオリ族の挨拶は、まず仲間である場合、そうでない場合の挨拶からはじまる。見知らぬ人が来ると舌を出して威嚇する。その時に何もないようにすることで、勇士として認められ、仲間になれる。仲間になると、鼻と鼻をこすり合わせながら「キオラ」という挨拶の言葉を交わすのが、マオリ流の伝統的な挨拶。マオリ人にとって「命の息吹が宿る」とされる鼻を触れ合わせることで、「相手と一体になる」と考えられている。
引用参考
世界のあいさつ http://www.alc.co.jp/clubalc/kaigai/aisatsu/ 日本文化いろは辞典 http://iroha-japan.net/iroha/B06_custom/01_aisatsu.html 語源由来辞典 http://gogen-allguide.com/a/aisatsu.html