教員採用試験
出典: Jinkawiki
教員採用試験 学校の教員となるための免許を取得するための試験である。この免許がないと教員になることはできない。 教育職員免許法3条:教育職員は、この法律により授与する各相当の免許状を有する者でなければならない。
・都道府県及び政令指定都市の教育委員会によって実施されている。 ・受験資格について 受験資格は教科や、自治体によって異なる。 「教育免許状の取得」「年齢制限」「欠格事項の内容」
教員採用試験は選考試験によって行われることを定められている。1次試験が学力試験、2次試験が面接試験、2次試験に同じく、面接試験が行われる。その他にも、模擬授業等の多様な方法を組み合わせて行われる。筆記試験内容は一般的に、「教職教養試験」「一般教養試験」「専門教養試験」「論作文」の4つに大きく分けられる。面接試験は個人面接・集団面接・集団討論・集団活動・模擬授業・場面指導など様々な形態で行われる。
「問題点」 問題点としては、採用をめぐって、賄賂などによる不祥事が起きている。また人物評価を行うにあたって人物の得点化が難しく、試験の更なる改良が求められている。
「課題」 近年は多くの自治体で、教員の大量採用が進行し教員の質的確保が大きな課題となっている。 各自治体の求める教員像と大学の教員養成が、うまくすり合わせられなければ、質的確保は難しい。 教員採用試験が、筆記試験を重視しているものから、人物評価を重視するものにシフトしている中、教員採用試験の現状と大学における教員養成の在り方を比べたところ、大学の教員養成のカリキュラムでは不十分であることがわかっている。入学時から組織的・系統的な対応を講じないと、これからの教員採用試験の合格者を出すのは困難になると考えられる。 参考文献:教員採用試験の現状と課題(日野、2014)