旧約聖書2
出典: Jinkawiki
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旧約聖書
ユダヤ教の正典で後にキリスト教でも正典とされる。原典はヘブライ語で書かれていてギリシア語、ラテン語に翻訳された。 旧約聖書は現在はキリスト教の正典となっているが、本来はユダヤ教においても正典である。キリスト教が成立し、イエスの教えをまとめた独自の経典を持つに至ったとき、それを新約聖書とし、キリスト教の母体となったユダヤ教の正典を旧約聖書として区別するようになった。
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成立
旧約聖書は現在は39巻から成るが、本来のヘブライ語原典では、「律法」の5巻(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)、「預言者の書」(ヨシュア記など)、「諸書」24巻から成っていた。その後、紀元後70にユダヤ教の中心だったエルサレムの神殿がローマによって破壊されてユダヤ人が各地に離散する中、現在のような形の正典として信仰の拠点なった。そのころにはユダヤ人はギリシア語の口語のコイネーを使うようになっていたので、旧約聖書もギリシア語に翻訳され、後にローマでキリスト教が公認された。中世ヨーロッパではラテン語の旧約聖書がカトリック教会で用いられた。旧約聖書にはメソポタミア文明のシュメール人にさかのぼるギルガメッシュ叙事詩の中の「大洪水」の物語などを取り入れていることが判っている。『旧約聖書』を世界最古の物語と信じていたキリスト教徒にとって大きな驚きを与えた。
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