木簡
出典: Jinkawiki
文字を墨書した木札。1961年、平城京跡発掘中に発見されてから注目され、以後、藤原宮跡、地方官御跡などから20万点以上が出土。 内容から文書木簡(官庁間の連絡、記録、帳簿に使用)、付札木簡(調庸など諸国の貢進物の荷札などに使用)、習書木簡(漢字・漢文学の練習用)、封緘木簡(紙の文書の封緘に使用)などに区分される。それらのうちに、特に、中央では郡評論争決着の決め手となった藤原宮跡出土木簡、平城京長屋王邸跡の長屋王家木簡・二条大路木簡が、地方では、郡符木簡(郡司から配下への里長などへの命令伝達に使用)、配下から郡司宛の記載がある封緘木簡、論語などの習書木簡が重要である。
<参考文献> 日本史用語集 全国歴史教育研究協議会編