未利用エネルギー
出典: Jinkawiki
従来はほとんど利用されてこなかったエネルギーの総称。 具体的には、工場などの「排熱エネルギー」、河川や下水などの「温度差エネルギー」、焼却炉などの「廃棄物エネルギー」等を指す。 こうした未利用エネルギーの有効活用により、温室効果ガスの削減、省エネルギー、大気汚染の抑制等が期待される。 1998年の税制改正では、エネルギー需給構造改革投資促進税制の対象設備に、未利用エネルギー利用設備が追加された。 産業の発展や生活水準の向上、さらには世界的な人口増加により、石油をはじめとするエネルギー資源の枯渇問題が大きくクローズアップされてきた。 また、大量の化石燃料を消費することで発生する大気汚染、酸性雨問題、炭酸ガスによる地球の温暖化、フロンによるオゾン層の破壊といった地球規模の環境問題も、21世紀を迎えようとしている今、どうしても解決しなければならない問題となっている。 未利用エネルギーを活用した地域熱供給システムは、従来使われていなかった都市の排熱を回収し、地域冷暖房の熱源としてリサイクル使用することにより、化石燃料の使用を減少し、地球環境にまで配慮した環境に優しいエネルギー供給事業として、21世紀の都市基盤になくてはならないものと評価されている。 未利用エネルギーを活用した地域熱供給システムとしては、主に下記のシステムが挙げられる。 •下水温度差エネルギー •廃棄物エネルギー •廃棄物エネルギー(RDF) •海水温度差エネルギー •河川水地下水温度差エネルギー •地下鉄・地下街・変電所・工場等排熱エネルギー •コージェネレーションシステム
≪参考文献≫ http://www.jdhc.or.jp/system/system01.html 社団法人 日本熱供給事業協会 http://pol.cside4.jp/eco/39.html 現代政治用語辞典