出典: Jinkawiki

戦国時代、戦いの中では常に自分が殺されるか相手を殺すかであった。火縄銃が導入されるまで、またそれ以降も兵器の中心であったのは槍である。

甲冑などの具足類が鉄製や皮革製のものになり、従来の刀では切ることが出来なくなったためである。兵士は大刀二本と短刀一本を身につけ戦に出ていた。用途別に使い分けることはもちろん、一本が使用不能になったときのスペアである。

鎧の隙間を突いて相手を殺傷することが可能な槍は、戦国時代の主要武器として、弓や刀より重宝された。直接相手を狙って突くほか、大刀と同様、棒のように用いて相手を叩き倒すことも使い方の一つであった。また、騎馬武将の馬を突くことによって撹乱させるためにもおおく使われた。

一番槍が武功の最上とされていた時代、武将たちは敵を叩き倒すために刀の形から槍の長さまでいろいろと工夫した。

千鳥という槍は両刃の両端に上向きに小さな刃が突き出したもの。同じように両刃の両端に刃がついたものは他に、十文字と沢瀉(おもだか)という種類があった。

他には、笹穂や、菊地、そして下がり片鎌、上がり片鎌があった。

参考文献:戦国武将ものしり事典 監修奈良本辰也 主婦と生活社


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