様々な教育評価
出典: Jinkawiki
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相対評価(集団準拠評価)
個人の成績が集団全体の中で占める相対的な位置を見る評価方法である。集団基準に基づく評価方法であるため、集団準拠評価ともういう。相対評価は、評価が中立的で客観的であることを長所に持つ。しかし、いくつか問題もある。クラスにおける子供の相対的な位置を表すものであるから、子どもたちひとりひとりの学力の中身を説明できない。子どもたちに何をどのように努力すれば、学力が向上していくのか指針が得られにくい。、あた、テストの点数をめぐる競争が過熱しやすい。
絶対評価(目標準拠評価)
教育の目標に照らして、どのくらい学習が達成されてかをみる評価方法である。目標の達成度に応じてあらかじめ評定の基準を決めておく方法であるから、クラスによっては、全員評価が「5」。逆にいえば全員が「1」のクラスもせてくるというわけだ。絶対評価の長所と短所は、相対評価の裏返しにある。長所としては、それぞれの子供の真の学力レベルを知ることができる。また、努力して進歩があれば、それがそのまま成績に反映されるので学習者にとってはやる気や目標を持ちやすい評価方法である。一方で、問題点は集団内での順位が明確にされないことにより、他人との相対的な位置関係が不明であり、また、あらかじめ基準を設定する作業が必要になりここをおろそかにすると、教師の主観による認定評価に近づき、評価の信頼性が危うくなる。
個人内評価
個人内評価は、本人のほかの成績を評価基準とする評価方法である。本人自身の前の成績と比べ進歩の状況をとらえたり、他の教科の成績と比べ長所を明らかにしたりするなどといったように、「本人としてはどうか」を解釈し、成績をつける方法である。本人の努力を最大限に認めてあげることができるので、子どもが意欲的になることができる。しかし、すべてのがんばりを認めるあまり、甘い評価・評定になる危険性がある。
その他
*パフォーマンス評価:現実場面に近い状況で課題解決などのパフォーマンス(作業や動作)をみて、実際の生活でどの程度知識や技能を用いることができるかを評価するものだ。
*ポートフォリオ評価:制作物などの子どもの学習成果を集めたもの(ポートフォリオ)を用いて子供の進歩の状況を評価すること。
*オーセンティック評価:英語教育を例に、生きた学力を目指す評価。コミュニケーションの評価が重要である。
参考文献『教育評価法概説』橋本重治著