欧州連合
出典: Jinkawiki
EU
欧州連合(EU)とは経済的な利害関係の共通する近隣諸国が結束して広大な市場を形成し相互に活発な交流をはかりながら経済発展をしようという地域的経済統合である。そして加盟国の権限を前提としつつ、最大限EUとしての共通の立場を取ることで、政治的にも”一つの声”で発言している。
基本データ
・総面積 4,326,183万平方キロメートル
・人口 5億741万6,607人
・GDP 17兆3517億ドル
・一人あたりのGDP 3万4,123ドル
欧州連合拡大の歴史
・1951年 4月 フランス、ドイツ連邦共和国、ベルギー、イタリア、ルクセンブルク、オランダの6カ国が欧州石炭共同体(ECSC)設立条約に調印
・1957年 3月 EEC(欧州経済共同体)設立条約およびEuraTom(欧州原子力共同体)設立条約調印、調印国はECSC加盟6カ国
・1967年 7月 欧州3共同体(ECSC,EEC,Euratom)は諸機関を統合し、以後欧州共同体(EC)と総称される。
・1973年 1月 イギリス、アイルランド、デンマーク加盟
・1979年 3月 欧州通貨制度(EMS)発足
・1979年 6月 直接普通選挙による初の欧州議会選挙実施
・1981年 1月 ギリシャ加盟
・1985年 6月 ベルギー、フランス、ルクセンブルグ、オランダ、ドイツ連邦共和国によりシェンゲン協定調印(1995年3月発行)
・1986年 1月 スペイン、ポルトガル加盟
・1986年 2月 単一欧州議定書調印
・1993年 11月 欧州連合条約(マーストリヒト条約)発行により欧州連合(The European Union=EU)創立
・1995年 1月 オーストリア、フィンランド、スウェーデンがEUに加盟
・1997年 10月 アムステルダム条約調印
・1999年 1月 欧州単一通貨、ユーロ誕生
・1999年 5月 アムステルダム条約発行
・2000年 12月 ニースでの首脳会議で新欧州連合条約に合意
・2002年 1月 ユーロ紙幣・硬貨の流通開始
・2002年 7月 ECSC条約の失効、ECSC解消
・2004年 5月 チェコ、エストニア、キプロス、ラトヴィア、リトアニア、ハンガリー、マルタ、ポーランド、スロヴェニア、スロヴェキアがEUに加盟
・2004年 10月 欧州憲法条約調印
・2007年 1月 ブルガリア、ルーマニア加盟
・2007年 12月 リスボン条約調印
・2009年 12月 リスボン条約発行
・2013年 7月 クロアチア加盟
このようにEUは着実に加盟国を増やしつつ世界最大の単一市場を形成し、先端技術の開発協力を進めるなど国際競争力の強化に努めている。EUのGDPは、2004年に25カ国に拡大して以来つねにアメリカをしのいでいる。地方では、2010~12年の長期にわたり、不動産危機とギリシャに端を発した財政危機がユーロ圏全体へと広がる様相(ユーロ危機)があったにもかかわらずEUはこの間もアメリカの経済をしのいでいるのである。しかし、アメリカと経済発展するアジア諸国の追い上げから拡大とさらなる発展を余儀なくされている。
参考文献
中村研一・吉川洋・中村勝郎 その他10名 2014『現代政治経済』清水書院 羽場久美子編 2013『EU(欧州連合)を知るための63章』明石書店
概況 EU_欧州_国・地域別に見る-ジェトロ-日本貿易振興機構http://www.jetro.go.jp/world/europe/eu/basic_01.html
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