気候
出典: Jinkawiki
気候 ・世界の気候は5つ 地球上で太陽からのエネルギーを多く受けるのは赤道付近、逆に少ないのは北極、南極地方である。熱や大気の循環などの関係から、地域により気温の高低や降水量の多少の違いに生じる。世界の気候帯は大きく5つに分類されるが、植物の生育の違いから、2つのグループに分けられている。
・樹木が育つ気候 熱帯、温帯、亜寒帯(冷帯) ・樹木が育たない気候 乾燥帯、寒帯
・熱帯
一年を通して気温が高く降水量が多い。一年を通してスコールと呼ばれる雨が降る熱帯雨林気候では密林が発達している。またサバナ気候は数か月間の乾季があるため樹木がまばらに育っている。
・温帯
四季がはっきりして冬も寒さが厳しくない。降水量もほどよくある気候。降水量の様子や夏の気温の上がり方の違いから、温暖湿潤気候と地中海性気候と西岸海洋性気候にわけられる。
・亜寒帯(冷帯)
四季があるが、夏は短く冬は長くて寒さが厳しい。タイガと呼ばれる針葉樹林帯が広がっている。北緯40度よりも高緯度に分布するため、南半球にはない気候である。
・乾燥帯
一年を通して降水量が少ない。南北回帰線付近や大陸内部に分布。一年を通して降水量の少ない砂漠気候と、数か月間降水があるステップ気候にわかれる。ステップ気候では数か月雨季に丈の低い草が生える。
・寒帯 一年を通して気候が非常に低い。南極大陸や北極海沿岸の地域の気候である。短い夏(気温は東京の1月程度)があるツンドラ気候ではわずかにコケ類が育つが、ほとんどが一年中雪や氷におおわれた地域である。
・日本の気候
日本は多くの地域が温帯地域である。夏の気温が高く、降水量が多い。これは季節風(モンスーン)の影響をうけていることによる。夏だけではなく、冬の季節風も日本に大きな影響を与えている。シベリアから吹く北西の季節風は日本海側に多くの雪や雨をもたらす。
・降水量が多い理由
季節風の他にも降水量が多い理由がある。その1つは6-7月の梅雨である。オホーツク海上の冷たい空気と太平洋上の暖かい空気の境目に前線ができ、じめじめした日が続く。9-10月にも秋雨前線ができ、同じように雨の日が続く。もう1つは台風(熱帯低気圧)である。フィリピン沖などで発生した台風は、激しい雨風を伴って日本にやってくる。8-9月は最も台風の多いシーズンである。
参考文献 気象庁地球環境・気候 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kikou.html