沖縄戦
出典: Jinkawiki
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概要
太平洋戦争時、沖縄で繰り広げられた戦闘。
1945(昭和20)年4月にアメリカ軍による沖縄相攻撃が始まり、約3カ月にわたって戦いが続いた。
沖縄の日本軍は全滅し、島民を含む約20万人が死亡した。
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内容
沖縄戦のことを沖縄県民は“鉄の暴風”と呼ぶ。
沖縄を守備・防衛する日本軍は、牛島中将を長とする第三十二軍、約十万。
本土決戦準備のために1分1秒でも長く米軍を沖縄にひきつけ、かつ出血を強要するというのが彼らの責務であった。
陸・海・空と、立体的攻撃を展開する米軍に日本軍は地下戦術で反撃、死闘は3カ月に及び、各地で血みどろの激戦が繰り広げられた。
その間、ドイツが降伏し、ルーズベルト大統領が死亡、沖縄は文字通り「第二次世界大戦最後の決戦場」となった。
死に物狂いの日本軍の戦いに、勝利を目前にしていた米軍司令官バックナー中将までが、砲弾に倒れた。
6月23日、守備軍司令官牛島中将は自決し、日本軍の組織的抵抗は終わった。
しかし、沖縄戦は軍と軍の戦いではなかった。
戦闘に巻き込まれ、犠牲となった県民は十万余にのぼった。
“一木一草戦力化”を図る守備軍は、老人、女、子どもまで動員し、竹槍、手りゅう弾を持たせ、M4戦車に体当たりさせた。
スパイ容疑による虐殺、集団自決の強要、一家全滅と住民の悲劇はいたるところで起こった。
沖縄戦が「唯一の地上戦」と言われる由縁は、住民を巻き込んだ最も悲惨な戦闘だったからだと言える。
HN★Se
参考文献
「歴史基本用語集」 吉野教育図書編集部編
「沖縄決戦」 新里 堅進