温室効果ガス2

出典: Jinkawiki

太陽から地球に降り注いだエネルギーの一部は吸収され、一部は地表で反射されて再び宇宙空間にかえってゆく。反射されたエネルギーの一部はと球を取り巻く大気によって吸収され、これが地球の周囲に熱を閉じ込め、地球を暖める効果を持つ。ガラスに囲まれて内部の気温が高くなる温室に例えてこれを「温室効果」と呼び、大気中で熱を吸収する気体のことを「温室効果ガス」という。 温室効果ガスの代表格は水蒸気で、このほかに主要なものに二酸化炭素、メタン、窒素酸化物の一種の一酸化二窒素などがある。


【用途や排出源】

〈二酸化炭素〉

化石燃料の燃焼など。

〈メタン〉

稲作、家畜の腸内発酵、廃棄物の埋め立てなど。

〈一酸化二窒素〉

燃料の燃焼、工業プロセスなど。

〈オゾン層を破壊するフロン類〉

スプレー、エアコンや冷蔵庫などの冷媒、半導体洗浄、建物の断熱材など。

〈オゾン層を破壊しないフロン類〉

1、スプレー、エアコンや冷蔵庫などの冷媒、半導体洗浄、建物の断熱材など。

2、半導体の製造プロセスなど。

3、電気の絶縁体など。



メタンは二酸化炭素の23倍という強力な温室効果ガスで、天然にも大量に存在するが、ごみの埋め立てや、家畜起源の排出量の増加などが原因で、大気中の濃度は増加傾向にある。CFC、HFC、半導体産業などで使われるPFCなどは天然には存在せず、人間が作り出した温室効果ガスで、量は少ないものの温室効果は極めて強力なため排出削減が大きな課題となっている。



(参考) 井田徹治 『環境負債 次世代にこれ以上ツケを回さないために』 ちくまプリマー新書

温室効果ガスの種類 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/chishiki_ondanka/p04.html


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