温暖化と水
出典: Jinkawiki
目次 |
温暖化
大気はとても薄く、人間はその組成を変えることができる。 つまり、構成分子の濃度を劇的に変えられる。 人間は「温室効果ガス」の中の二酸化炭素の量を激増させているということを意味する。 温度現象は世界のあらゆる場所で起こっていて、それは海の温度も同じである。 海洋温度は人為的な温暖化の結果として自然の変動幅の範囲をはるかに超えている。 海水温が上がることで暴風雨の勢力が強まる。 海洋の水面近くの温度が上がる、より多くの滞留エネルギーが生まれ、より強烈なハリケーンを作り出す。
ハリケーン
日本を含む北西太平洋・アジアでは台風またはタイフーンと呼ばれている。 ちなみに台風は最大風速毎秒17メートル以上のものである。 現象はアメリカや北中米ではハリケーン、他地域ではサイクロンと呼ばれている。
ハリケーンにはカテゴリーがあり、風の強さによって5段階のカテゴリーに分けられている。 2005年8月末に発生した「カトリーナ」は最大の「カテゴリー5」を記録した。
水害
2004年、科学の教科書では南大西洋にハリケーンが来ることはないと書かれていた。 しかし、ブラジルにハリケーンが襲った。 水温が高くなると、風速がまし、暴風雨の中での水蒸気の凝結量が増える。 マサチューセッツ工科大学では1970年代以来、猛威を振るう大型の暴風雨は大西洋でも太平洋でもその勢力を保つ期間も強度もかつての約1.5倍になっていると発表した。 2005年8月26日に起きたカトリーナ。フロリダに上昇したときはカテゴリー1の嵐にすぎなかったものが十数人の命を奪った。 そして例年になく水温の高いメキシコ湾の海域上を通過したことによって肥大化し、ニューオリンズに上陸したときにはカトリーナは猛烈な破壊力を持つ巨大な暴風雨と化していた。 水温が高いと低気圧んに供給される水蒸気の量が増える。また、気温が高いとより多くの水蒸気が大気中にとどまる。 低気圧がきて豪雨の引き金を引くと、より大量の雨や雪が1度にまとめて降ることになる。あらゆる大陸で10年ごとに大洪水の数が増えている。
世界の多くの地域で年間の降水量のうち雪ではなく雨として降る割合が増えている。 2005年7月、インドのムンバイで24時間に940ミリもの雨が降った。 水位は2メートルあまりにも達し、西部インドでは1000人もの死者が出た。 地上最古の文明の1つでもある中国は記録的な洪水が起こっている。例として四川省と山東省での大洪水があげられる。
温暖化と干ばつ
地球温暖化によって干ばつも増えている。 中国では近くの安徽省では深刻な渇水に苦しみ続けていた。隣の地域が水びだしになっているというのに。同国の中で干ばつと洪水を同時に起きているということだ。 干ばつの理由の1つは、地地球が温暖化すると世界中の降水量が増加するだけでなく、雨の降る場所が変わってくることだ。 アフリカのチャド湖も例に挙げられる。 かつては世界で6番目に大きい湖だったチャド湖は、わずか40年の間にほぼ姿を消してしまった。 雨が減る一方で人間が使う水の量は増えているため、どんどん小さくなり今では元の大きさの12分の1となってしまった。 ナイジェリアの漁民が引いていく水を追って隣国のカメルーンに入ったことから両国の間に軍事紛争が勃発した。国際的な紛争をも起こしたのだ。 農民たちがかつて湖底だった地面を耕し始めると、土地の権利をめぐる争いが起きた。 チャド湖が枯れていく一方で、強烈な干ばつの時期が重なり、隣国のダルフールで暴乱が起きた。北と西にはモロッコとチュニジアとリビアがあり、それぞれ毎年約1000平方キロメートルもの肥沃な地を砂漠化で失っている。 ほとんどのアフリカ人は今でも自分で作り出し、それで生計を立てている。 今世紀終りまでには多くのアフリカ都市で人々が生活の基盤として依存している川の流量が4分の1から半分も少なくなるという。
温暖化が進むと、海から水が蒸発する量が増え、温かい大気にさらに水分が吸い取られてしまう。これが温暖化が洪水と干ばつといった相反する影響をもたらす理由の一つでもある。
〈参考文献・参考URL〉
アル・ゴア(著) 枝廣淳子(翻訳)『不都合な真実』 2007年 ランダムハウス講談社 http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/help/world.html.ja http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CF%A5%EA%A5%B1%A1%BC%A5%F3
(投稿者 dorothy)