独居老人
出典: Jinkawiki
・独居老人の定義 ひとりで暮らす老人。ひとり暮らしの高齢者。 国語辞典(大辞泉)
・高齢者(老人)の定義 国連の世界保健機関 (WHO) の定義では、65歳以上の人のことを高齢者とし、65~74歳ま でを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者、85歳以上を末期高齢者という。 日本は、2007年に高齢化率22.1%となり、超高齢社会となった。 日本では、社会の高齢化、過疎化、核家族化が急速に進んだことにより、高齢者の一人暮らし が増加したとみられている。 1955年の高齢単身世帯は42万5000世帯。1965年は、79万9000世帯。20 05年には、386世帯にもなっている。 日本では一人暮らしの高齢者が増加しているとことが問題視されていたが、福祉国家である、 スウェーデンと比べてみると日本の独居老人はさほど多くない。 日本における2世帯での同居率は、39,4%、スウェーデンは20%しかない。高齢者の ひとり暮らし率も見てみると、日本29%、スウェーデン40%という結果がある。 日本においてひとり暮らしをする者の割合を年齢別にみていく。すると、婚姻などにより、3 0代後半までは下がり、その後年齢が上昇するにつれて配偶者との離別、死別などにより、ひ とり暮らしの割合は高くなる、というのが一般的であるといえる。 独居老人がふえることで、高齢者の生活への不安も多くあげられる。にもかかわらず、近所付 き合いが薄くなり、家族とも会わず、一人で暮らしている、など、不安をあおる要素がたくさ んある。不安をかかえる高齢者も少なくない。2005年調査によると「日常生活に満足」と する割合が74.0%となっているものの「心配事がある」の割合は63.0%と過半数を超 えている。2002年調査の41.2%と比べると20%も増加している。また、「心配ごとが ある」とした独居老人のうち、「頼れる人がいない」と回答したのは30.7%となっている。 一人暮らしに満足しながらも、心配ごとは尽きない。しかし、その悩みごとを誰かに打ちあけ ることもできず、独居老人は、一人で暮らすことへの不安の割合は増加してきている。 独居老人が多いスウェーデンでは、独居老人が孤独と感じるのは、6%となっており、家族と 会う頻度が高いことに関係する。
〈独居老人が家族と会う頻度〉 日本は、独居老人増加に伴い、高齢者が家族に会う頻度が低くなっているのが分かった。 これは、諸外国と比べてみると家族と会う頻度は低いといえる。 60歳以上の高齢者の別居している家族との頻度についてみると、「週1回以上」(「ほとんど毎 日」、「週に1回以上」の割合の合計)が46.8%である。スウェーデンでは69.3%とな っている。 ほとんど毎日 週一回 年数回 日本 16.7% 30.1% 15.7% 韓国 23・2% 43.7% 6.2% アメリカ 41.2% 39.6% 5.0% ドイツ 24.8% 33.8% 19.6% フランス 28.0% 39.2% 11.9% スウェーデン 31.7% 37.6% 3.9%
<独居老人の生活への不安> 近所付き合いが薄くなっている現在、家族とも会わず、一人で暮らしている、となれば不安を 抱える高齢者も少なくないのではないか。2005年調査によると「日常生活に満足」とする割合 が74.0%となっているものの「心配事がある」の割合は63.0%と過半数を超えている。 2002年調査の41.2%と比べると20%も増加している。 また、「心配ごとがある」とした独居老人のうち、「頼れる人がいない」と回答したのは30. 7%となっている。一人暮らしに満足しながらも、心配ごとは尽きない。しかし、その悩みご とを誰かに打ちあけることもできず、独居老人は、一人で暮らすことへの不安の割合は増加し てきている。 独居老人が多いスウェーデンでは、独居老人が孤独と感じるのは、6%となっており、家族と 会う頻度が高いことに関係する。
参考文献
平成20年度版 高齢社会白書 著 内閣府
世界日報 2008/3/21 http://sakura4987.exblog.jp/7610926/
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