白い学校
出典: Jinkawiki
白人ネイティブのオランダ人の子供が集中する学校のこと。
黒い学校
移民として移り住んだ黒人の子供が集中する学校のこと。トルコ系やモロッコ系移民も黒人ではないが、彼らの多い学校も含まれる。
「白い学校」と「黒い学校」問題
移民の生徒が多い学校を白人のオランダ人は嫌い、移民は好む傾向があり、それが社会的分離をもたらすのではないかという理由で社会的論議になってきた。オランダでは、自分の子どもを移民と一緒に学ばせないことも個人の自由だから、移民師弟のいない学校に子どもを通わせることもまた自由であり権利となる。その結果、アムステルダムやロッテルダムでは、「白い学校」と「黒い学校」の隔離がおきてしまった。「白い学校」と「黒い学校」に分かれてしまうことは社会的な問題だという意識はオランダ社会にもある。だが、必ずしもそれは差別だとは認識されていない。経済的に底辺に集中しがちな移民たちは、家賃の安い地区に集中する。したがってその地区の学校には移民の子どもたちが集中する。そのことをわが子の教育上好ましくないと思うなら、白人オランダ人の親は、他の地区の無宗教学校や、同じ地区でもカトリックかプロテスタントの学校に通わせればよい。だから差別ではないというのである。 オランダ政府はこの偏りを解消しようと画策し、移民が入国する際にオランダ語の試験を受けさせ、合格しなければ移住不可にする、という対策を取り始めたようだが、既に問題は深刻化している。今後、“教育先進国・寛容な国民”と言われるオランダ人の対応が注目されるだろう。
参照HP:http://www.ytv.co.jp/announce/kotoba/back/1901-2000/1901.html
http://wakei.at.webry.info/200607/article_14.html
(投稿者 SHI)