砂漠化4
出典: Jinkawiki
国際環境計画UNEPが1990年2月に採択した定義によると、世界の乾燥地帯、半乾燥地帯、および湿潤地帯における人間活動よる悪影響に起因する土地の生産力の低下現象をいう。UNEPの調査によると、砂漠化地域は毎年600haの割合で増加し続ける。アフリカでは食料生産力の増加を上回る人口増加を背景とした過耕作・過放牧・薪炭材の過剰伐採によって砂漠化が引起され、農業生産力の低下、飢餓・栄養不足人口の増加、薪炭エネルギーの供給不足などの深刻な被害をもたらしている。砂漠化の原因としては、気候の乾燥化という自然的要因と、許容限度をこえた人間活動による人為的要因とが考えられるが、地域住民の貧困と人口増加も背景にあり、問題をより複雑にしている。このため砂漠化を防止するには、雨水の有効利用、家畜増頭の抑制や造林による生態系の維持・保全といった直接的な対策とあわせて、人口、食料、エネルギーなどの問題を総合的に解決していくことが重要である。
情報は下記のものから引用:ブリタリカ国際大百科事典
ハンドル名:かめ