砂漠化7
出典: Jinkawiki
砂漠化とは
砂漠化とは水の少ない地方で土地が荒らされて、植物や動物が育たなくなってしまうことである。もともと荒れやすい乾燥した土地に人間が無理に手を加えることにより、砂漠化が進行する。砂漠化した土地では食糧が不足するため、多くの人々が餓死したり、難民になるなど、深刻な影響が出ている。 いったん砂漠化してしまった土地は、簡単には元に戻らない。砂漠化の影響で苦しんでいる人々は、世界で10億人近くになる。 砂漠化が特に激しいのは、アフリカ、アジア、中南米だが、それ以外にも、ヨーロッパ南部や北米、オーストラリアでも影響は出始めている。
砂漠化の原因
UNEPの報告によれば、砂漠化の原因の9割は人間によるもので、残りが異常気象など自然によるものだという。
過放牧 家畜の放牧が限度を超えると植物が食べつくされ、地面が踏み固められるなどして、土地が荒れ、砂漠化をひきおこす。乾燥地だけでなくアマゾンのジャングルを切り開いて作った放牧地でも、同じことが起きている。肉や乳製品を手に入れるための過剰な家畜の放牧は自然のバランスを崩し、不毛の大地を増やす。
過耕作 ひとつの土地で連続して同じ作物を作り続けると養分(地力)が減り、最後にはほとんど収穫できなくなる。一定期間ごとに土地を休ませ、地力を回復させることが必要だが、商業を優先させた農業ではそれが行われていない。
塩害 塩分の多い地下水をくみ上げて作物を栽培すると、土地の表面に多くの塩分が残ってしまう。また、地下の塩分が水に溶けて地表に出てくる場合もある。どちらの場合も作物を栽培できなくなってしまう。
森林伐採 木材を売るためや薪や炭にするために木を切り過ぎると、森林は元の姿に戻れなくなるばかりか、荒れ果てて砂漠化してしまうことがある。木を切り過ぎると背の低い植物や地表の豊かな土を風雨や乾燥から守るものがなくなり、こうしたことが起きるのである。特に熱帯林は、もともと養分が樹木に吸われて土がやせているため、砂漠化しやすくなっている。
砂漠化防止の国際的取り組み
「砂漠化」という言葉が国際的に初めて使われたのは1977年、ケニアのナイロビで開催された「国債砂漠化会議」においてである。 そして1992年の地球サミットでアジェンダ21が採択され、その12章として「砂漠化と干ばつに対する対処」が付け加えられた。 これを受けて1994年に国連条約『砂漠化対処条約』が採択された。 国連環境計画(UNEP)は、1984年、1991年に砂漠化の現状報告を刊行したが、2002年の「持続可能な開発に関する世界サミット」時には報告書が出されなかった。 つまり、地球サミットで砂漠化防止の取り組みを強化することが決定したが現実はその後あまり進んでいない。
http://www.id.yamagata-u.ac.jp/EPC/13monndai/15suna/suna.html
http://lifeplan-japan.net/index.php?%E7%A0%82%E6%BC%A0%E5%8C%96#gb6bd71f
ハンドル名 コッシー