砂漠化8
出典: Jinkawiki
目次 |
砂漠化とは
砂漠化とは、人が住んでいたところや植物の生えていたところが気候変動や人間の活動によって不毛の大地へと変化することである。 今、地球上にある陸地の約1/4(36億ヘクタール)が砂漠化の影響を受けている。 さらに、世界の砂漠は毎年6万平方キロメートルものスピードで広がっている。このままいけば、地球上にある陸地すべてが砂漠となるだろう。また、砂漠化によって9億人(世界人口の約1/6)の人たちが何らかの影響を受けているのも確かだ。
原因
砂漠化の原因として気候的要因と人為的要因がある。まず気候的要因として、まず干ばつがあげられる。1968~1973年に起きたサハラ(西アフリカ)周辺の干ばつでは大地が干からびて、2,500万人もの人が被災した。これ以降も、干ばつや少雨といった気候変動は続いている。次に人為的要因として過放牧や過耕作、塩害、森林伐採などがあげられる。こうして植物が少なくなると風で土が飛ばされる“風食”や水で土が流される“水食”などが起こり、大地は荒れ果ててしまう。 さらには、かんがい(地下水をくみ上げて農業に使う)によって地面が塩だらけになる“塩害”なども考えられるだろう。また、砂漠化の根本的な原因として、そこに住んでいる人々の貧困および急激な人口増加といった社会・経済的な問題があげられる。
対策
1996年12月、進行し続ける砂漠化に歯止めをかけようと“砂漠化防止条約”が発行された。現在では、日本を含む191カ国が参加している。この条約は、砂漠化が深刻な地域(アフリカなど)の干ばつや砂漠化に対処するべく設けられた。日本では政府開発援助(ODA)による調査をはじめ、技術面での協力や資金の貸付などさまざまな支援を行っている。また、日本のNGOが行っている砂漠化防止活動(現地での植樹や緑化など)に対して補助金も支給している。
参考文献
砂漠化 - 『地球温暖化白書』http://www.glwwp.com/main/desert.html
SC