砂漠化12

出典: Jinkawiki

砂漠化

目次

砂漠と砂漠化

 砂漠とは、降水量が少ないために土壌が乾燥し、植生がほとんどない地域のことを言う。もともと砂漠であった地域は「砂漠化」とは言わない。砂漠化は乾燥地・半乾燥地・乾性半湿潤地で起きていて、サハラ砂漠の南側・中東諸国・中国北西部などで進攻している。 砂漠化とは、人が住んでいた地域や植物の生えていた地域が気候変動や人間の活動によって、土地の荒廃・自然破壊が引き起こす不毛の大地に変化することを言う。

砂漠化の原因・影響

 土地の荒廃の要因として、家畜の過剰な飼育・木材の伐採・農業開発のための開墾など、ほとんどが人為的なものである。これらの人為的活動により土壌浸食が起こり、過剰な灌漑によって圃場が湛水し、過湿害が問題になる。さらに、排水不良と強い蒸発によって土壌面に塩類が蓄積し、農地を放棄することにも繋がる。  砂漠化の影響を受けているのは、約36億haで、地球の全陸地の4分の1と言われている。また、砂漠化の影響を受けている人口は約10億人、世界の6分の1である。そのうち6億人が栄養不足で、開発途上国に集中している。このような土地では、農作物に大きな影響が及ぼされる。生産力が著しい低下し、食料不足などの生活条件の悪化を引き起こす。また、居住空間の減少による諸経費の高騰も考えられる。生態系に影響を与えることも十分考えられる。これらが深刻化すると飢餓や民族対立といった社会的混乱の勃発も避けられない。

砂漠化防止のために

 1996年に砂漠化防止条約が発行され、日本を含め191ヶ国が参加している。砂漠化が深刻なアフリカなどの地域の干ばつや砂漠化に対処するために設けられた。具体的な対処法を提案し、資金を参加国が援助する内容になっている。世界各国が連携・協調することで、世界で起こっている問題を解決し、持続可能な発展を成し遂げるための対策を模索している。

参考資料

砂漠化とその要因http://www.geocities.jp/soil_water_mitchy11/DesertCause.htm 環境問題 砂漠化http://www.mie-c.ed.jp/hakeno/keizaikasakuhin/kankyo3/sabakuka.html 外務省http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/sabaku/

HN:虎きち


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成