自我同一性地位
出典: Jinkawiki
自我同一性地位とは、マーシャ(Marcia,J.E.,1966)が青年期のアイデンティティの状態を危機経験の有無・傾倒の程度の2つの基準をもとに4つの地位に分類したものである。
危機経験の有無とは、例えば、この職業が自分にふさわしいのか、これまでの価値観でいいのかなど考え始めることである。
傾倒の程度とは、自分の信念に基づいて行動しているかの程度である。
そして、以下が4つの地位である。
1.同一性達成地位:自分にとって意味のある危機を経験し、自分の信念に基づいて行動している状態。
2.モラトリアム:危機の最中で、自分の信念に基づいた行動をしようとしている状態。
3.早期完了:危機経験はないが、自分の信念に基づいた行動をしている状態。
4.:同一性拡散地位:危機経験もなく傾倒もないため、自分とは何者なのかわからない状態。
これら4つの段階を踏んでアイデンティティが確立される。