茶道

出典: Jinkawiki

茶道

茶道

 茶道は「茶湯(ちゃとう)」や「茶の湯」とも呼ばれ、古くからお茶を楽しむために、数多くの作法のもとで行われているものである。千利休によってわび茶が確立され、それ以前からの流派も含め、様々な流派が茶道を現在まで受け継いでいる。

茶道の始まり

わび茶の源流  日本でお茶を飲む習慣は、平安時代に遣唐使によってもたらされた。  現在茶道に使われている抹茶とは違い、反発酵茶であった烏龍茶のようなものであったと伝えられている。当時はお茶を楽しむというものではなく、お茶を薬として踏まえていて、必要な時だけ煎じて飲んでいた。そのため、喫茶が根付くことがなく、いったん廃れてしまった。  鎌倉時代に薬として持ち込まれた抹茶が、栽培の普及と共に茶を飲む習慣も一般的に普及し、室町時代になると、飲んだ茶の銘柄を言い当てる闘茶が流行った。大名の間では、中国の茶器を使って茶会を開くことも流行した。  わび茶の創始者といわれている村田珠光が亭主と客人との精神交流を重視した茶会のあり方を説き、わび茶の源流につながっていく。

茶道具

薄器  薄茶を入れる容器で、漆で塗られたものが一般的である。薄器の中でも、木の実の棗に似ている形のものを棗(なつめ)と呼ぶ。   茶入れ  濃茶を入れるための陶製の容器。  元々は薬味や香料などを入れて使っていた容器だったが、貴重品だったお茶を入れるのに転用したと考えられている。日本製のものよりも、唐物という外国製の物の方が価値が上である。

茶筅  お茶を点てるのに使う道具。抹茶にお湯を加え、茶碗の中でかき回して均一に分散させる道具である。  百本点や数穂などいくつか種類があり、百本点は穂先の数が多く、よく泡立てる場合に向いている。しかし、決して泡立て器の役割をするものではない。

茶杓  茶器から抹茶をすくい、茶碗に入れるための茶匙。一般的には竹素材のものが多く使われている。木製の物や象牙、動物の角でできたものもある。作り方もさほど難しいものではないため、昔から茶人自らが自作することも多かった茶道具である。櫂先の形や全体の長さ、重さなどがある程度決まっている。かつては茶事や茶会のたびに作られていて、使い捨てのようなものだった。なので、ほかの茶道具とは違い、古い時代の物はほとんど残されていない。

茶巾  麻でできた布で、茶碗を拭くために使う。あらかじめ濡らして固く絞りたたんで茶碗の中に仕組んでおく。

柄杓  水を汲む道具で、夏用の物は小さめ、冬用の物は大きめである。

参考文献

茶道のみちしるべ-歴史や流派、作法などを紹介[1] 茶道の基本-基本の道具-鹿の子の茶の湯入門[2] HN.Match


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